2か月ぶりの再会。
陽気な声で「 ひさしぶり」。
だけど、決して明るくない。
本当は言いたいこと、聞きたいことが沢山あったけど、
口ごもる。
おいしい料理だけを見つめて、
口に広がる味わいだけに集中して、
お皿が空っぽになる時がきた。
「今日ね、いいことがあったの!」
最初に口を開いたのは私。
「いいこと」の詳細を話す。
すると、独り言のように相手がつぶやいた。
「よかったじゃない。一つの節目を迎える日も近いね。」
「節目」、全てが確信に変わった。
もう料理の味なんて分らない、
急いでいるわけでもないのに、
料理を口に運ぶペースが速くなる。
「君は能力はあるから、あと気遣いができれば・・・」
「気遣い」
私は苦手な料理を作ったり、喜びそうなものを買ったり、
あの人は結局、私のこと何も分かっていなかったんだ、
私がいつも押し黙る訳も、
分らないと思う。