完全失業者、完全失業率とは?
雇用と失業の問題についてお話する前に、簡単に失業率についての解説をいたします。
完全失業率というのを聞いたことがあると思います。ただ完全失業と失業の区別があいまいな方もいるかもしれません。
失業しているという状況には、以下の2つのパターンがあります。
□ 1つめは、働きたいのに雇用機会に恵まれず働けない人達
□ 2つめは、自分からすすんで働かない(失業している)人達
『完全失業者』というのは、1つめの・・・就職する意思はあり、仕事を探しており、かつ機会があれば働ける人達のことを指し、完全失業率は次のように求められます。
完全失業率(%)=完全失業者÷労働力人口×100
雇用状況を計るのに、失業率という指標がよく使われます。失業率は増加してきているのですが、実はこのよく目(耳)にする失業率の数値も不確かな部分が多いようです。
実際には、もっと数値が高い(状況が悪い)のです。数値を意図的に抑えて印象の悪化を妨げようとしているという見方もあります。
もちろんそういわれるのには理由があります。
それは失業率の算定方法。