女性のオルガスムは、長い間神秘的な現象とされてきました。しかし近年、多くの科学者の熱心な調査によってその謎が少しずつ解き明かされてきています。
現代科学と実地調査を経て明らかになった6つの事実が、科学雑誌「New Scientist magazine」に掲載されました。その真実は、驚くべきものだったのです。
まず1つめは「Gスポットは本当に存在する」。Gスポットとは、女性の膣の内部のある個所にのみ存在していると言われている、刺激すると激しいオルガスムを感じる場所のこと。過去数十年間存在証拠が見つけられていなかったのですが、2008年イタリアの研究チームによって発見されたのです。
彼らは、Gスポットを持つ女性と持たない女性との間に、解剖学的な違いを見つけました。
2つめは「オルガスムを感じている最中は、思考が停止する」。オルガスムを感じたとき、女性の脳の多くの部分は機能しなくなり、考えたり感情を持ったりすることができなくなるようです。
そして3つめが「多くの女性はオルガスムを感じない」ということ。1999年の調査によると、43パーセント近くのアメリカ人女性は、性生活にある種の問題を抱えているということがわかりました。理由として、女性の性的機能不全「FSD」と呼ばれる、医学的な障害である可能性が高く、現在も新薬が研究開発されているそうです。
これを踏まえた4つめは「遺伝子がオルガスムに影響を与えている」というもの。オルガスムにおける初の遺伝子研究によると、女性のオルガスムを感じる能力は、遺伝子で受け継がれたものだということが判明しています。
したがってこの能力を持たない女性は、性行為のみならず、マスターベーションにおいてもオルガスムは得られません。
しかし一説によると「外部の力によってオルガスムを得ることができなくなった」という例もあるようです。
オルガスムを感じられない女性たちに向けた、究極の解決法がありました。
それが5つめの真実「テクノロジーに頼ればオルガスムは得られる」というものです。「FSD」改善のための最も極端な策と言われているのが、リモコン1つで刺激を感じることが可能になる機械「orgasmatron」。しかし、脊髄に挿入するという危険も伴う装置のため、現在も慎重に開発が進められています。
ここまで明かされてきた真実はなかなか興味深いものでした。しかし、最も意外な真実がまだあるのです。
それは最後の真実「女性のオルガスムは生物が進化する中で偶然生まれた機能であり、必然性はない」というものです。
そもそも生物学的には、オルガスムを持つ意味は不明でした。なぜならば、繁殖活動である性行為ではオルガスムを得られないのにも関わらず、マスターベーションでは得られるという女性が多く存在するからです。研究者エリザベス・ロイドによると、オルガスムは進化の事故であり、男性の乳首と同じで、失くす理由が無いから付いているだけのオマケのような機能だそうです。
「実はオマケだった」という最後の事実には、驚愕です。女性のみに持つことが許された神秘の機能、オルガスム。授かったあなたは、人よりも少し、得しているのかもしれません。
オーガズム(英
: orgasm)・オルガスムス(独
: Orgasmus)とは、
- 累積的な性的緊張からの突然の解放のことであり、骨盤まわりの筋肉
のリズミカルな痙攣
を伴い、強い快感
を生んだ後に弛緩状態に至るもののことであり、また一面では、喜びを感じ、ゆだねるという心理
的な経験であり、その時、心
はもっぱら自分の個人的な体験だけに向けられているものである。
- 全身の骨格筋の収縮、過度呼吸、心悸亢進、および骨盤まわりの筋肉
のリズミカルな収縮を伴い[2]
、強い快感
を生んだ後に弛緩状態に至ること。
古典ギリシア語
: οργασμός (「熟する」「満ちる」)を語源とし、オルガスム(仏
: Orgasme)。日本語では性的絶頂とも。
オーガズムへの到達
総論
心理学的・生理学的な性的刺激による静脈の鬱血や筋緊張の増大からの解放としてオーガズムが引き起こされる 。男性がオーガズムに到達する最も一般的な方法は陰茎
の性的刺激
(英語版
)、女性のそれは陰核
(クリトリス)の刺激である 。
陰茎を膣に挿入して行う性交でオーガズムに達する女性は全体のおよそ35%にすぎないという調査もある]
(後述)。女性は乳首
、子宮
(子宮オーガズム
(英語版
))、その他の性感帯
の刺激によってもオーガズムが得られることがあるが、これは比較的稀である 。
男女ともに、物理的な刺激のほか、夢の中でのように心理的な興奮のみによってもオーガズムに達することがある 。男性は射精することなくオーガズムに達すること(「ドライオーガズム
」として知られる)も、オーガズムに達することなく射精することもある。夢精
、遅漏
、無オーガズム症
(英語版
)の射精などが後者の例である。
女性のオーガズム
女性のオーガズムが、恐らくは人為的に、2つの異なったものとして分類されることがあるために、 女性のオーガズムを巡る議論は複雑なものとなっている――陰核
のオーガズムと膣(Gスポット
、ポルチオ
)のオーガズムである。
膣オーガズムという概念を単独の現象として初めて主張したのはジークムント・フロイト
であった。
1905年にフロイトは、陰核のオーガズムは純粋に少女期の現象であり、思春期に到達するとすぐに膣オーガズム、すなわち陰核への刺激なしで得られるオーガズムへと移行してゆくのが成熟した女性の適切な反応であると述べた。
フロイトはこの基本前提に何ら証拠を示すことはなかったが、この理論の影響は大きなものであった。フロイトの説は男性の陰茎を女性の性的満足の中心に据え、多くの女性たちは陰核への刺激がほとんどもしくは全くなしで膣での性交のみを通じてオーガズムに達することができなかった時に不適切感を覚えるようになった。
フロイトの見解とは対照的に、女性の大部分は陰核への刺激によって、もしくは何らかの形での陰核刺激の補助によってのみオーガズムに達することができ、その後の研究は陰核の刺激が女性がオーガズムに達する最も簡単な方法であるということを支持している。
ゲイル・サルツ
(英語版
)は「女性はオーガズムに達するまでに平均で20分間の刺激と興奮を必要とする。
男性はこれより遥かに短い時間しかかからない。女性は男性よりも幅広いものを刺激として感じ、またどのような刺激が最も良く機能するかを正確に定義するのも困難である。性交だけによってオーガズムに達することができるのは女性のうち20%のみであり、大多数の女性は何らかの直接的な陰核への刺激を必要とする」としている 。
これは陰核に6000以上もの神経繊維
があるためである。陰核は蹄鉄
のような形で膣を取り囲んでおり、陰唇に沿い、肛門の方へと伸びる「脚」(陰核脚)を有している。
尿道海綿体
が膣の「天井」に沿って走っており、膣を介してこれを刺激することが可能であるが、膣そのものには女性に快感やオーガズムを引き起こす機構は存在していないと考えられている。
膣に挿入された陰茎、指、張形
などと接触するのは陰核の一部、尿道海綿体だけである。「陰核の尖端と、これもまた非常に敏感な部分である小陰唇とは、性交中には直接の刺激は受けない。」 グレフェンベルグ
・スポット、通称Gスポット
は恥骨
の背後にあり尿道
を取り巻く小さな領域であり、膣壁の前部
(腹側)から触れることができる。このスポットの大きさにはかなりの個人差があるようである。こうした膣の内側の刺激から得られるオーガズムは「膣の」オーガズムと呼ばれる。
1966年に、マスターズとジョンソン
(英語版
)は性的刺激の段階に関する極めて重要な研究を公刊した。この著作では男女の双方が扱われており、また先行するアルフレッド・キンゼイ
のもの(1948, 1953年)とは異なりオーガズム前後の生理学
的な段階を決定しようと試みている。陰核と膣のオーガズムは同じ身体的な段階を持っているとされている。
どちらの種類のオーガズムも陰核の刺激が主要な源になっていると夫妻は論じた。陰核の大きさに関する近年の諸発見もまた、陰核の組織が膣の内部に大きく広がっていることを示している。
この発見は陰核のオーガズムと膣のオーガズムが別のものであるとする従来の主張を無効化しうる可能性がある。陰核と膣との繋がりは、陰核が女性のオーガズムの「源」であるという見解を補強するものである。
今日では、大半の人々が「陰核」という言葉から思い浮かべる小さな目に見える部分よりも遥かに広く陰核の組織が広がっていることが明らかとなっている。これらの研究の中心的な研究者であるオーストラリアの泌尿器科学
者ヘレン・オコネル絡み合った関係がGスポットとされている部分と膣オーガズム体験に対する生理学的な説明となると主張している。
「膣壁は、実のところ、陰核なのです。膣の側壁の表皮を取り除けてみれば、陰核の球状部分が現れます。
三角の、三日月形をした勃起性の組織です。」とオコネルは説明する。陰核は亀頭部分だけなのではなく、
「小さな丘」だというのである。女性の一部は他の女性に比べより広範囲な陰核組織を持っている可能性があり、それゆえに多くの女性が陰核の外部部分への直接的な刺激によってのみオーガズムに達することが出来る一方で、性交を通じた陰核のより広範な繊維への刺激だけで充分にオーガズムを得られる女性もいるのだと考えられる。
無オーガズム症
(英語版
)は十二分な性的刺激を受けた後でもオーガズムに達するのが常に困難である状態であり、個人的な悩みの原因となる。これは男性よりも女性に遥かに一般的に見られる。女性の約15%がオーガズムに達するのに困難があると報告しており、またアメリカ合衆国の女性の10%は絶頂に達したことがない 。Sexualhealth.comのロバート・バーチは「標本調査に基づく統計がしばしばそうであるように、女性のオーガズムに関する数字は誰が調査され、誰が報告を行ったかによって結果にばらつきがあります。しかしながら、女性の恐らくは15%ほどは一度もオーガズムを経験したことがなく、最大で10%ほどの女性は一人で自慰をする時にしかオーガズムに達することができないようです。」と述べている[23]
。ドリュー・ピンスキー
(英語版
)はこう述べている――