最近、著しく握力が低下したのを実感している。
ペットボトルのふた、お菓子の袋など開けるのに少々苦労するようになってきた。
無理して「エイッ!」と力を入れて開けるとかえって手を痛めてしまうことがある。
一度痛めてしまうと、以前ならほっておけば治ったが、最近は治るまでに何か月もかかることがある。
一般的にはまだそんなに衰える年齢ではないはずだが、事実衰えている。
よくよく考えてみるとやはり握力を使っていない生活をしている。
通勤カバンはリュックだし、職場につくと基本事務職のため、業務はパソコンがメインになる。
ごくたまに倉庫の荷物を出したり入れたりするが、毎日ではない。ごくたまにである。
仕事帰りに買い物をしても、大きめのリュックのため買ったものは殆どリュックに入れている。
家に帰れば食事をし、風呂に入り家事を少々する程度だ。
つまり通常の日常生活では「箸より重いものを持たない」生活になってしまっているのだ。
おそらく通勤カバンをビジネスリュックに換えてからだろう。
それまでカバンは手に持っていた。当たり前だが毎日である。それがリュックに換えて両手が空き、便利になったものの「毎日カバンを持つ」ということがなくなった。
「箸より重いものを持たない」をネットで調べたら「軽い箸よりほかに持ったことがないほど、労働の経験がないことをいい、裕福な家庭に育って、何不自由なく過ごしてきたことにたとえる。」とでていた。
正にそうである。
箸より重いものを持つといえば、先ほどの倉庫の段ボールか朝のゴミ出しくらいである。
以前にも握力の衰えを感じた時があり、握力を鍛えるあの握るやつをネットで購入したことがある。
ちょっと高級品でかなりしっかりしたバネがついており、5kg~60kgまで力の調整ができるものだ。
ストイックな自分はかなり重い設定にしガンガン鍛えた。
が、結局はそれが仇となり手を痛めてしまい、逆に「鍛える」という作業が出来なくなってしまい、それ以来やらなくなってしまった。
もう年齢的には80代であろういつも行っている床屋のマスターは、頭の回転が少々鈍くなってきたものの、頭を洗ってもらうとかなり力が入って気持ち良い。間違いなく自分より握力はあるだろう。
定年のない理髪店の仕事は大変である一方、80歳を超えてもスタスタ歩きガシガシ頭をあらっている。
我々サラリーマンには決してできることではない。
そんなこんなで昨日からしまい込んであった握力を鍛えるあの握る機械を引っ張り出し、再度鍛えることにした。
今回は手を痛めないよう、最低の5kgの設定にした。握りっぱなしにして5kgの物を持っている想定で鍛えている。
まだ2日目だが、さて、何日続けられることか・・・。