★翻訳ワンポイントレッスン★


<今日のテーマ>:
助動詞的な動詞―許してさせる構文パターン

事物を話題として取り上げ、事物を中心に話を展開するために、
〔事物〕 allows/permits 〔人物〕 to do … の構文がよく使
われます。コンピューターが専門家の道具であった 1970~1980
年代前半までに書かれた比較的硬い感じの文書では、主に permit
がこの構文に使われていましたが、パソコンが普及してフツーの
人が使う道具になるにつれて、permit の代わりに allow が使わ
れることが多くなりました。これらの動詞は、辞書の訳語の先頭
に掲げられている「許す」に直訳すると、いわゆるナマ訳になり
ます。

それは、コンピューター関連では、これらが主に "to make it
possible for" という「可能」の意味を現すために使われている
からです。さらに、パソコンが「家庭用電化製品」と化した現在
では、「…させる」という意味の let が、やさしい表現として
同じ意味で使われるようになっています。いずれの場合も「でき
る」や「できるようになる」のように訳せば、自然な表現になり
ます。


明日は例文を使ったレクチャーを行います。

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