東京急行。分かってはいるが、いつも一人。暗い夜の道を、ただ一人駆け抜ける。幹線道路も高速も、田舎道でも思うまま。誰も助けちゃくれないし、誰にも頼れない事はよく知っている。ほんの少しの絶望と、ほんの僅かな怒りさえ、アクセルを開けて遥か彼方に置いてゆく。そう、本当の自分はここにある。