開口量について標準は24度の話は前回しました。しかし、場合によっては30~32度まで必要になる場合があります。
それは糸の繊維に平滑がない場合です。基本的に経糸準備工程で糸に加工を施して織布工程で製織しますが、繊維自体平滑が悪い場合
です。例えばタスラン加工糸や経スパンな、スラブなどのようにです。
張力を掛けるよりは開口角度で逃げるのが一般的です。
しかし、それでもサバキが悪いときは、ヘルド高さ〔ワープライン〕や
バックローラーの位置を調節します。
ヘルド高さを調整する場合は、閉口時に経密度が混まさないように
一列をなるべく避けることです〔平織りの場合〕。ツイルやサテン、
その他類似組織でサバキ不良はもはや絶望的です。
平組織なら、4枚ヘルドの場合は1、2番と3,4番の高さに差をつけれ
ば良い。差は5mmが理想。差をつける他に、開口時のタイミングは早く
するのも良い。バックローラー高さの調整は開口時の中心位置に
バックローラー高さを合わせる。もちろん織り前バーの位置も中心に合わせるようにする。ここのバランスが悪いと開口した際に、上下の糸の
一方が緩んでしまう。※ただしドエル開口を利用するとワープラインを
若干調節できる。
開口以外にも、緯入れタイミングも調整することで若干の改善は期待
できます。タイミングは遅らせることで開口入り口がなるべく大きく開い
ている状態で緯入れをすることが可能になるためです。しかし、遅らせ
るということは、緯入れ時間が短くなるため緯糸に対する負荷が増える
ため最悪切れてしまうことも考えられます。以上の事を注意すればある
程度の対策を打てると思います。
まとめ
サバキ対策の攻略
・開口量を大きくする。
・張力を大きくする。
・ワープラインを変える。閉口時の経密度が混まないようにする。
・開口のタイミングを早くする。
・緯入れタイミングを遅らす。
