行政書士admin-kのブログ

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仕事内容、趣味など色々と書き綴ります。

 

 みなさん、こんにちは! 準備編では、自宅VPNサーバーに必要なものが、たった3つだけで、しかも無料で揃うことをご確認いただけたかと思います。

 

▼前回記事をまだお読みでない方はこちらから 

さあ、いよいよ最終回です! 今回は、準備したPCとソフトを使って、実際にVPNサーバーを構築する「設定編」をお届けします。一つ一つの手順を丁寧に解説していきますので、焦らずついてきてくださいね。

 

STEP1:SoftEther VPN ServerをPCにインストールする

 

まずは、準備編でダウンロードした「SoftEther VPN Server」を、サーバー用のPCにインストールします。 基本的に、画面の指示に従って「次へ」をクリックしていくだけで完了します。

 

STEP2:管理ツールからサーバーへ接続し、パスワードを設定する

 

インストールが完了したら、デス-クトップに作成された「SoftEther VPN Server 管理マネージャ」を起動します。

すると、多くの場合、下のような画面が表示され、「localhost (このサーバー)」への接続設定が、最初から用意されています。これは、自分のPCで動いているサーバーへの「ショートカット」のようなものです。

  1. 一覧にある**「localhost (このサーバー)」を選択し、右下の「接続」**ボタンを押してください。

  2. 【初回のみ】管理パスワードを“新しく”設定する 大変申し訳ありません。この部分は一度しか表示されないためスクリーンショットを撮りそびれてしまったのですが、「接続」ボタンを押した直後に**「管理パスワードが設定されていません。新しいパスワードを設定してください」**という趣旨の画面が表示されます。

    ここで、今後このサーバーを管理するための大事なパスワードを新しく設定してください。確認のため、同じパスワードを2回入力するだけの簡単な画面です。忘れないように、必ずメモしておきましょう。

パスワードを設定すれば、サーバーの管理画面に入ることができます!

 

STEP3:簡易セットアップを実行する

 

初めてサーバーに接続すると、**「簡易セットアップ」**の画面が自動的に表示されます。これは、難しい設定を自動で行ってくれる便利な機能ですので、ぜひ活用しましょう。

  1. セットアップ内容の選択: 今回はスマホなどから接続するのが目的なので、一番上の**「リモートアクセス VPN サーバー」**にチェックを入れて、「次へ」をクリックします。

  2. 初期化の確認: 「設定を初期化しますか?」という確認画面が表示されますが、最初の設定なので全く問題ありません。「はい」をクリックしましょう。

これだけで、VPNサーバーの基本的な設定は完了です!

STEP4:仮想HUB(ユーザーが入る部屋)を作成する

 

サーバーに接続できたら、まずユーザーたちが入るための「部屋」となる仮想HUBを作成します。

「仮想 HUB 名」に好きな名前(例:MYVPN)を入力し、「OK」を押すだけで完了です。

 

STEP5:ユーザー(部屋に入る人)を登録する

 

仮想HUBが完成したら、次にそのHUBを管理する画面を開き、「ユーザーの管理」ボタンから、実際にVPNに接続する「ユーザー」を登録します。 ここで、スマホなどから接続する際に使うユーザー名とパスワードを設定しましょう。

 

 

STEP6:【魔法の機能】DDNSとVPN Azureを有効にする

 

ここが、今回の設定で最も重要で、そして最も感動するポイントです!

上の写真の管理画面から「ダイナミック DNS設定」と「VPN Azure 設定」の設定画面を開き、それぞれを有効にするだけです。

  • Dynamic DNS: これを有効にすると、「〇〇.softether.net」という、あなた専用のインターネット上の「住所」が自動で発行されます。(名前を変えることもできます。)

  • VPN Azure: これを有効にすることで、準備編でお話しした、面倒なポート開放が一切不要になります。

たったこれだけで、世界中のどこからでも、あなたの自宅サーバーにアクセスできる道が開通しました!

 

STEP7:別のPCから接続してみよう!

 

サーバーの準備は整いました。いよいよ、外出先のノートPCなど、別のPCから完成した自分だけのVPNサーバーに接続してみましょう!

  1. まず、接続したいPC(外出先で使うPC)に、**前編で使った「SoftEther VPN Client」**をインストールします。

  2. 次に、VPN Clientを起動し、「新しい接続設定の作成」をクリックします。

  3. 「ホスト名」の欄に、STEP6で取得したあなた専用の**「〇〇.softether.net」**というアドレスを入力します。

  4. 「ユーザー認証」の画面では、STEP5で作成したユーザー名とパスワードを入力します。

  5. 最後に「接続」ボタンを押せば、完了です! これだけで、外出先のPCの通信は、すべて自宅の安全なサーバーを経由するようになります。

 

まとめ:最強のプライベート空間へようこそ

 

お疲れ様でした! これで、ポート開放という難しい設定を一切することなく、外部のPCから自宅のサーバーへ安全に接続できる、あなただけのVPN環境が完成しました。

「本当にポート開放なしで繋がるんだ!」という感動を、ぜひ味わってみてください。

さて、**「スマホからの接続」**をしたいんだよ!という方は「OpenVPN」アプリをスマホにインストールします。その場合「ポート開放」という設定が必要になります。

もし、ご要望が多ければ「スマホでVPN接続やってみよ」をお届けします。