勉強会は勉強会を開く方がより多くを学べる、って話。 | アドマン3.0=人事になりました。

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僕は他の業界に見を置いたことがないのでなんとも言えないのですが、広告・IT系業界は勉強会(セミナーとかも含む)が多い(気がする。違ってもスルーしてください★)。皆さん、本当に勉強家。

毎日のようにどこかで何かのセミナーや勉強会が、いろんな規模でいろんな人の手によって開催されている。あるいはそうした単発物でなく、継続性のある講座型のものも多数存在する。

それはいろんなテクノロジーの発達や方法論の進歩などが絶えず出現しているからであり(玉石混合ではあるけれど)、あるいは「何がしかの間違い」が起こった際にそれへの対応策それ自体がコンテンツにもなったりで、本当にいろんなもんがある。

僕自身も誠に恐縮ながら、いろいろなお客様との間で勉強会を開催させて頂いたり、社内向けにセミナーをやったり、と結構講師側をやらせて頂くことも多い(誠に恐縮&光栄っす)。

その際、自分の知識・経験の足りなさを認めた上で、僕はものすごく準備する。後輩や新卒のセミナーでも手抜きすること無く、結構人事とかが引くくらい全力でやる。練習だってする。

ちなみに脱線しますが、教え上手な人に仕事ができる人は多い(イコールではなく、多い)。因果関係を考えてみると、聴講側を観察する意識(これは大事ですね)、要点の整理、思考の整理、一貫性、誠実さ・・・などなどの要素が相まって教え上手なのであって、そう考えると当然なのかもしれません(ここは本論ではないので、違う!と言われても一旦回避しますw)。

脱線終了。

本論に戻ると、勉強会を頼まれた時いつも考えるのは、
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なぜ「この話」をするのか?
→聞き手目線で、なぜ聞き手がこの話を聞かなければいかないのか、WHYの部分を考える。また「この話」を自分がしゃべる意味、についても考える。必要であれば、自分以外の参加を求め、フォーメーションを組む。

「この話」の中の強弱をどこにつけるか?
→あくまで聞き手を認識した上で、必要なコンテンツ整理、取捨選択を行う。WHATの整理。

「この話」をどう伝えるか?
→これもあくまで聞き手フォーカスで伝え方を考える。スタイルやデバイス、環境なども含め。
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この3点は、少なくても考えるようにしている(意外と真面目w)。極めてクライアントに対する営業のスタンスに近いと思うし、マーケティングの話とも近しい脳回路を使うことになる。

だから、実は勉強会をやって一番成長するのは、講師側だと思うんです、いつも。もちろん、聴講者サイドの勉強にもなるんだけど(そのためにやってるんだから)、本当にこの経験値っていうのは講師をやる側に立たないと蓄積されない。

ちなみに、弊社の尊敬する@tadafusahonda 氏なんかは、うまくこのサイクルを活用している気がする。気がする。

ショート脱線終了。

この手の話でいうと、僕はカリスマ?予備校講師・安河内さん(@東進ハイスクール)のできる人の教え方 っていう本をとても参考にしていて(これは営業職の人にもおすすめ)、この中で教師たるもの五者たれというコトバが紹介されています(有名なコトバらしいのだけど、僕は初めて知りました)。


五者とはすなわち学者」「役者」「易者」「芸者」「医者であり、それぞれを簡単に説明すると下記のようになります。
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●学者・・・常に学習し続ける学び手であれ、ということ。
●役者・・・伝え方、魅せ方(あるいは見え方)を常に探求するものであれ、ということ。
●易者・・・聴き手がポジティブな方向に向かっていると思えるように働きかけるサポーターであれ、ということ。
●芸者・・・教える中に「笑い」や「ワクワク感」を取り入れるエンターテイナーであれ、ということ。
●医者・・・聴き手のタイプとニーズを診断し、適切な処方箋(コンテンツ)を提供するものであれ、ということ。
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各々とても大切で、バランスとりながら自身の能力を成長させて行きたいと思ってますが、まずは学者のところかな、直接的な主催者側のメリットは。

少し昔話になりますが、僕は高校3年くらいまでは最強にお馬鹿な奴でした。レベル感で言うと、小文字でabc最後まで書けないくらい・・・そんな中、いろ んなことが合って一念発起し、大学受験をしたのですが、その時の予備校の講師が今でも僕に取ってメンターとも言える存在なんですね。

彼の影響が強すぎて、一時期は俺はGTW(Great Teacher Watanabe)になる!」と腹を決めていた時期もあったくらいです(今でも教育職はやりたい)。

そういう夢をこの予備校の先生に打ち明けたところ、100を知っていなければ、1も教えられないよと言われました(安河内さんも同様のことを書いています)。安河内さんのコトバを借りれば・・・
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教える上で、「わかりやすさ」は非常に重要です。そして「わかりやすさ」は教える側で膨大な知識があることによってはじめて生まれます。
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改めてこの大切さを実感しています。また、こうしたことを理解して自分が聴講側に回ると、とても勉強になる。最近、WHATの部分より、ここらへんを盗むために勉強会に行くこともしばしば・・・(笑

今、僕の事業部のメンバーにも個別で勉強会を開くようにお願いしているんですが、是非こういうマインドでやって欲しいと思っているし、この経験をもって成長して頂きたい。新米管理職の僕には、僕にはそういう環境設定くらいしかできんので。

ちなみに僕も今月からいろいろ開きますので、皆様よろしくお願いしますw


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