最近プレゼンに関する記事が多い本ブログですが、諸々突き詰めて考えていくと、プレゼンってのは極めてマーケティングに酷似している分野だな、と(当たり前か)。
ということはAIDMAやらAISASやらの考えも・・・と思ってクライアント=メッセージの受け手として考えたんだが、プレゼン機会を頂いていることを前提に考えると、最初のAttentionが取れていないプレゼンテーションってのはありえないと思うので、Attentionは省いて・・・みたいな感じで色々そぎ落として考えていく。
※プレゼン中の計測的なアテンションマネジメントはもちろん重要。しかし広告的な最初のコンタクトポイントにおけるAttentionは必要ないよね、って意味です。
すると結論、考えるべきIDEAになるんじゃないかと思う。Interest⇒Desire⇒Examination⇒Actionとシンプルに4プロセス。興味を持ってもらって、「やりたい!」って思ってもらって、色々検討してもらい、実施していただく。この一連のクライアントの動きの流れをジョブプロセスとして考える。
※異論ウェルカムです。
■参考:プレゼン@ジョブ・プロセス。
http://ameblo.jp/adman/entry-10126931844.html
具体的なやり方はこうだ。まずは下記のようなプロセスシートを用意する。
横軸は対象となるクライアントの検討行動の変容を時間軸で表現し、縦軸は対象者の移り変わりをあらわす時間軸とする。
この図表を前提とし、各項目において提案者側がやるべき行動を明記し(青色で明記)、それによる聞き手(クライアント)のキモチの遷移を赤字で明記していく。そうすると、ジョブプロセスにおけるプレゼンのポジショニングが明確になり、全体のデザインが一目でわかるようになる。
たとえば下記のような感じで明記していく(手書きでいいと思う)。
上記はちょっと一般論じみているけど、ケースによってもっと詳細に書き込んで、プレゼンテーションというプロジェクト全体をクライアントの行動変容ベースでデザインしていく。
普段何気なくこれに近いことはやっているんだけど、こうして可視化すると、考えを深めるべき点が出てきたり、穴がないか確認できたりというメリットがある。
こうした図が頭の中で描けているか、それがプロジェクトリーダーの素養として必要だと思います。
ちなみにコチラの図は電通・岸氏の「コミュニケーションをデザインするための本」のP.174-175の図表を参考に、発案しました。良い図表は良いアイデアを生みますね~★
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アドマン