タイトルは僕が勝手につけたものですが、こちらの記事、非常によくまとまっていて参考になります。トレンダーズ社長・経沢氏のインタビュー記事です。
■クチコミをさせるには”土壌作り”が重要なポイント
http://www.niche-ad.com/2008/09/003228.php
いろいろ参考になる部分はあったけど、特に共感したのはWOMプロモーションを下記3つのステップに分けている点。あまりお仕事を一緒にさせてもらった経験はないですが、これ全社内に浸透しているとしたら大したもんだ。すばらしい。
①情報のプロモーション
②商品のプロモーション
③<①②>=成果結果に関するプロモーション
通常、どのようなプロモーションも②からスタートする。しかし、そのような従来型手法では通用しないと。いきなり「アルファブロガー」「パワーブロガー」「インフルエンサー」と呼ばれる人をアサインしても、効果なんかありゃしないと。もっと考えなさい、と。そう、いきなりユーザーがブログに商品のことを書いたって、別に売れるわけではないんです。
そんな外部環境化では、商品を売る前に、その商品が解決しうるニーズ、あるいは社会的な問題などを生活者に対して啓蒙する必要がある=これが<①情報のプロモーション>である、と。
これ、イシューブランディング という手法ですね。まず世の中を啓蒙する。その商品の持つテーマ、背景、ニーズをできる限り②の視点を抜いた第三者的な視点でプロモーションする。
※イシューブランディングについては、下記本に詳しい。
- 影響力小さな情報から「ブーム」を生み出す7つのマーケティング発想/玉木 剛
- ¥1,575
- Amazon.co.jp
そうした<空気作り>ができた上で、初めて<②商品のプロモーション>を開始する。問題意識が世の中に空気として醸成されているので、採用しやすく、より商品のこだわりや特徴といったところに目を向けてくれる。
こうやって作った土壌、すなわち【クチコミの火種】と【商品の良さの火種】を撒いた状態で、最後に広告出稿によって【マスにレバレッジかける】と。
流れとしてはすばらしい。実現は悩ましい。とはいえ、確かにね、ってところだよね。とはいえとはいえ、これ自体は数年前からいわれている所なんだけどね。
真剣に考えよう。特に<①情報のプロモーション>の所。ここのスキルが高い人、市場価値高いですね。
アドマン