コミュニケーションをデザインするための本。 | アドマン3.0=人事になりました。

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以前ちょこっと紹介しました が、こちらの本、ひさびさ大当たりです。是非読みましょう。
本全体が、クライアントからのオリエン施策設計プレゼン効果検証、という一連の流れを提示してくれているかのように構成されています。

特に作者である岸氏が携わったプロモーションの設計効果まで開示してくれているところは非常にありがたいですし、各所でその施策お考え方やファインディング(発見)をPOINTとして記載してくれているのも非常にありがたい。

ただ、読み方としては書いてあることをそのまま鵜呑みにするのではなく、是非岸氏の主張と戦っていただきたい

非常に整理されて書かれていて、かつ事例と実績をもとに書かれているので、「なるほどね~」とすべて納得して読み込んでしまうんですが、この分野は岸氏の考えそれだけで簡潔できるほど単純なものでもないし、発展途上のもの(生意気でごめんなさい)。

是非読みながら戦うか、あるいはグループなどを組んで一日一議題ずつ位取り上げて、みんなでブレストしてみるといいと思います(メンバー募集中)。

たとえばP.126にはこのように書いてあります。

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結婚します。マリエール」は、検索用語としてはかなり長い言葉だと思います。検索用語が長いと、ユーザーの入力負荷も大きくなるため、短い言葉にしたほうが誘導効率が良いというデータもありますが、大切なことは検索用語の長さではなく、ユーザーの「WEBまで訪れたい」という気持ちや動機をしっかりとデザインすることなのです。

POINT:CMの最後に検索窓をつけるだけでは、検索してもらえない
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上記の文章について、どう考えるでしょうか。僕の場合「確かに」と思うところもある一方で、やはり「いや~」と思うところもあります。

確かに」と思う部分は「CMの最後に検索窓をつけるだけでは、検索してもらえない」と「ユーザーの「WEBまで訪れたい」という気持ちや動機をしっかりとデザインする」の部分。これは本当にそうだと思うし、こういう思考を現在のSEMを担当する人間にかけているところだと思います。

弊社の案件ではありませんが、某総合代理店さんが携わった人材系企業の案件で、検索窓を設置したのにもかかわらず、数件程度しか検索されなかった、という話も聞きますし、このユーザーの気持ちを以下にデザインするか、という視点は本当に大事だと思います。
※この件は「結婚します。マリエール」のように長い言葉=ユニークな言葉を設定したとのこと。

一方で「いや~」と思うところとしては「結婚します。マリエール」という検索用語は長すぎる、と考える点。客観的なデータではないですが、僕の肌感では検索用語は一文字増えるごとに10%~20%くらい、入力総数が減少すると思います。

検索用語が長いことによるユーザーの入力負荷は、想像以上に大きいものですし、検索したあとのユーザーの遷移をきちんと設計することも一方で非常に大事です。

この例で言えば、CMを見る⇒②用語を記憶する⇒③検索用語を入力する⇒④広告が表示される⇒⑤広告をクリックする⇒⑥WEBサイトへ到達する、と少なくても6つのステップをユーザーは強いられます。

このように考えると、⑥のWEBサイトが自信のあるものであるのであれば、そこまでの誘導設計にももっと気を配るべき。特に②③のユーザーの動き、そして④⑤のCTRを以下に引き上げるか、ここが肝になってくる。

したがって、ユーザーの「WEBまで訪れたい」という気持ちや動機をしっかりとデザインすることも大事ですが、その一方で検索用語の長さと検索した後に表示される広告のクリエイティブともに、同じように気を配って設計すべきです。



・・・と、まぁこんな感じで僕は戦いました。というか戦わせてくれる本です、この本。

僕個人の意見では、こういう戦える本、もう少しやさしく言うと著者と対話できる本ってすごく言いと思います(本を読む姿勢として「著者と対話する」ってスタンスは読者側は常に持たなければいけないスタンスですけど)。

かなりオススメです。「明日の広告」 以来の大絶賛。マストバイです、是非。




アドマン