ブランディングカンパニーの条件:「ストーリー」を語られる会社。 | アドマン3.0=人事になりました。

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タイトルよりはライトな話で、

ちょっと机上の空論チックなお話。


今月僕が読んだ本の中で1番面白かった本。

最強のWebコミュニケーションシナリオ お客さまとの絆をつくるインサイトマーケティング/濱川 智
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ペルソナについては、実はもう少し踏み込んで欲しかったんですけど、

ウェブマーケティング関係者は必読かと。


こちらの本で紹介されていた、

アップルマイクロソフトの対比事例が非常に僕には刺さりました。


曰く、

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この百科事典(ウィキペディア)のアップル(コンピュータ)の項を引いてみるとわかると思いますが、アップルの項の情報量がとても多いことに気がつきます。
アップルと同じパソコン会社で、しかもアップルと比べ物にならないくらいパソコンシェアを占める巨人「マイクロソフト」と比べても、とにかくアップルに関する情報量は多いのです。

・・・中略・・・

当然、情報量が多いということは、消費者によって大量の書き込みがされているということです。アップルの項が情報量豊富ということは、アップルは「アップルのことを語りたい人たち」「アップルに共感している人たち」に囲まれているということです。
(引用元:P.30-32)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

なるほど。


試みに、両社のウィキペディアに書かれた字数を計算してみた。

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アップル(アップルコンピュータ含む):約32,000
マイクロソフト:約9,000
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

その差・・・圧倒的。


書かれてなくても、結局マイクロソフトがシェア勝ってんでしょ?」と、

いつもなら穿った見方をするワタクシadmanですが、

そこはワタクシもヒトですから、

できれば「○○のことを語りたい人たち」「○○に共感している人たち」に囲まれて仕事がしたいというもの。


また、アップル社には、それだけ語られる量のストーリーがあるということ。


語られるストーリーがある会社、働いてみたいじゃないですか!


ただ、まぁ、まだウィキペディアに書き込むヒトは、

どちらかというと一般の方よりもITリテラシーが高いので、

業界的にいうと、IT系・通信関連・ゲーム関連に偏っているし、

この書き込み量でいろんな会社を判断するのは、まだ難しい。


例えば、僕の好きなブランド(企業)でも、

全然書き込まれていないケースも多々ある。

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DIESEL(ディーゼル):約1,000
ピーチ・ジョン:約2,000
コカ・コーラ:約18,000
アディダス:約5,000
ソフトバンクモバイル:約30,000
ポール・スミス:約2,000
オリエンタルランド:約18,000
プロクター・アンド・ギャンブル(P&G):8,000
サイバーエージェント:約2,500

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上記から見ると、B2Bファッション関連企業はこの指標では、

なかなか相性悪いですね。


一方、コカ・コーラオリエンタルランドはさすが!

というか、ソフトバンクモバイルすごいな・・・


まあ、この書き込み量がそのままブランド資産価値ランキングと

比例関係にあるかというと、そうでもないわけで。


とはいえ、生活者の生活時間がウェブにシフトしてくると、

こういった情報も増えてくるわけで。


おそらくファッション関連業界なども、今後書き込み量が増えてくると思います。


その書き込み量ストーリー量が、

そのブランドなり企業なりに対する共感の表れ、には成り得るとは思うので、

そうしたファン層に対してきちんと伝えるべきストーリーを育むこと

そのストーリーをきちんと伝えていくこと・・・


そんな仕事がしたいと、夢見る25歳のマーケター志望男子は思うのでした。



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