応援団のたまごを大声が出せるひよこに孵した。
 ひよこのうちに移動の仕方、エール、コール、手拍子、鉢巻のつけ方を同じように 指導する。ここまでがティーチングだ。15分×3=45分。

 この後はコーチングに方針を転換する。教えない。質問する。マラソンの伴走をするように見守り、ここぞと言う時にひよこたちに質問する。そして会話する。

「どこまで聞こえるように声を出しているの?」
「先生の声の迫力に勝つには何をすればいいと思ってるの?」
「何秒で自分の立ち位置に行こうと思っているの?」
「あなたはひとりになっても大きな声出せるかな?」
「ずっと目をつぶって応援できるかな?」
「全校のみんなは何人か知ってるの?」
「クラス周りの時、4年生に声をださない人がいたら君たちは何と言うの?」
「3年生が覚えられない時は、昼休みに何回行くつもりなの?」
「ところでころんで起き上がった友だちを応援する時はどうするの?」
「あなたは自分で自分を何回応援したことがあるの?」
「君たちの応援が何人の友だちを元気づけていると思うの?」
「君は明日、団長役ができるかな?」

 子どもたちの活動が自主的に活発になるか、次第にマンネリ化してだれてくるかはこのコーチング技術のよしあしで決まる。ひよこのままぐれるか、凛としたニワトリになるかは偶然ではない。