五色百人一首というのがある。
かつて教育技術の法則化運動の本を読みあさった頃に知り、それ以来ずっと続けている。
例年学級経営の土台作りの4月にやっている。
なぜか今年は年末になってしまった。
何年生の担任になっても必ずやっているが、間違いなく子どもたちは熱中する。
このカルタは、18枚の札で1色セットとなっている。
私は黄色セットを最初に使うことにしている。
なぜかと言うと持統天皇の「春過ぎて」の和歌が入っているからだ。
この和歌を使って、上の句、下の句、そして読み札、取り札のことを簡単に説明する。
そして教えたその日に必ず全員に暗誦させる。
節をつけて朗々と読み上げるのはちょっと気持ちがいい。
「はるすぎてぇー なつきにけらしぃー しろたえのぉー」
「ころもほすちょう あまのかぐやまぁ ころもほすちょう あまのかぐやまぁ」
18枚を約3分で読み上げる。
1枚10秒そこそこである。
初めは速すぎて取れない札が3枚ほど出るが、3日もすればそんなことはなくなるから子どもたちの上達のスピードは素晴らしい。
このゲームの面白さは1ゲーム3分とスピーディであることと、対戦が1対1であることにある。
1回ごとに相手が変わるので、負けても「次はきっと勝つぞ」という気持ちになるらしい。
初めは勝った子だけが動くルールにするようにしている。
負けた子は並べて、次に来る子を迎える。
ゲームはシンプルだが、子どもたちが自分の力を出し切る姿は美しい。
私は好きだ。
この五色百人一首の1対1のかかわりの魅力は私の授業スタイルに大きな影響を与えた。