teasobi

私は「手遊び」を授業中に時々使う。
得意技だ。
そんなことをしているので「子どもだましの手」を使う軽い教師だと見られたことがある。
また、そんな小手先の方法で授業をごまかすなどもってのほかだと蔑まれたこともある。

しかし本当にそうだろうか?

生まれて10年もたっていない子どもたちが一日教室に閉じ込められて勉強しているのだ。
雰囲気が暗い時は息抜きをさせて、にっこり笑わせてから授業を始める余裕を教師は持つべきだと新卒の頃から思っている。
授業の開始5分間のアイスブレークが成功すれば、集中がその後の40分間続くことがある。
感覚的だが間違いなくよい影響を及ぼすのだ。
多くの場合は、授業の本筋を意図した「つかみ」を仕掛けるのだが、毎時間そんなことができるはずが無い。特別な準備が無く、子どものノリが悪い時には強引に進めるよりも、手遊びがいいと言っているのだ。
また、明確な意図があれば手遊びも有効な指導技術のひとつだと思っている。

私の得意技は「まねしてね」というプチ技である。
これは読み聞かせの休憩時によく使われる簡単な手遊びである。
4歳の子どもでもかなり楽しめる。
たたくまね、言葉のまね、動作のまねをするだけである。
「まねしてね」       「まねしてね」
「タン・タン・タン・ハイ」  「タン・タン・タン・ハイ」
「タタ・タタ・タン・ハイ」  「タタ・タタ・タン・ハイ」
「リ・ン・ゴ・ハイ」     「リ・ン・ゴ・ハイ」
「バ・ナ・ナ・ハイ」    「バ・ナ・ナ・ハイ」
こんな感じで進めていく。
多くの場合、この手遊びは以下の3つの意図をもって行う。

(1)目と耳をはたらかせて、ぼんやり状態を緊張状態に転換させる。
(2)はずし技を織り込み、笑わせて顔と体を柔らかくさせる。
(3)本時の授業のキーワードなどを口にさせてやんわりと授業に接続する。

子どもの顔がこわばっている時、その子の頭はまだはたらき始めていないのだ。