大学生の時、居酒屋で3年間アルバイトしていた。
夕方5時から12時までの7時間、週5日働いた。月に140時間であるからおよそ5000時間居酒屋に勤めた計算になる。バイト代をいただきながらたくさんのことを学んだが、一番の収穫は「察する」技のトレーニングができたことである。
発見の一つ目はかすかな動きに注目することであった。人は何かして欲しい時や何か注文したい時に体が今までとは違うかすかな動きをする。気をつけてみていると、首が揺れ動き、指がピクンと顔の方あがるのである。発見の二つ目はそのお客様がお店に入ってどのくらい時間が経過しているかを頭に入れておく必要があるということである。つまり全体の流れの中でそのかすかな動きを意味づけるということである。
毎日見ていると予想はほぼ的中するようになった。こうなると接客が楽しくなってくる。時には呼ばれる前にこちらから「何かお困りですか」と声をかけることもあった。
ここでの発見とトレーニングは現在の仕事に活きている。たくさんの子どもたちを同時に相手にする仕事であるから、この瞬間的な判断トレーニングはずいぶん役に立っている。私は子どもたちが何かしている時、顔の表情と指の動きを同時に見る。不自然さが感じられない時はほかの所に視線を移す。30名ほどの子どもたちの指の動きを5回にわけてチェックするのにかかる時間は5秒である。もちろん100%のチェックは不可能であるが、それでもどんなときでも90%のヒット率はあると思っている。このチェックを45分の授業に何回行っているか以前数えてみたことがある。それは国語の時間であったが、平均して50回行っている。
なるほど、二日酔いや寝不足で目がかすんでいる時は授業ができないと感じるわけである。
授業は「目」で小刻みに評価し、それをもとに次の切り出し方を決めるのが基本だと思っている。私は耳は悪いが目はいい。
夕方5時から12時までの7時間、週5日働いた。月に140時間であるからおよそ5000時間居酒屋に勤めた計算になる。バイト代をいただきながらたくさんのことを学んだが、一番の収穫は「察する」技のトレーニングができたことである。
発見の一つ目はかすかな動きに注目することであった。人は何かして欲しい時や何か注文したい時に体が今までとは違うかすかな動きをする。気をつけてみていると、首が揺れ動き、指がピクンと顔の方あがるのである。発見の二つ目はそのお客様がお店に入ってどのくらい時間が経過しているかを頭に入れておく必要があるということである。つまり全体の流れの中でそのかすかな動きを意味づけるということである。
毎日見ていると予想はほぼ的中するようになった。こうなると接客が楽しくなってくる。時には呼ばれる前にこちらから「何かお困りですか」と声をかけることもあった。
ここでの発見とトレーニングは現在の仕事に活きている。たくさんの子どもたちを同時に相手にする仕事であるから、この瞬間的な判断トレーニングはずいぶん役に立っている。私は子どもたちが何かしている時、顔の表情と指の動きを同時に見る。不自然さが感じられない時はほかの所に視線を移す。30名ほどの子どもたちの指の動きを5回にわけてチェックするのにかかる時間は5秒である。もちろん100%のチェックは不可能であるが、それでもどんなときでも90%のヒット率はあると思っている。このチェックを45分の授業に何回行っているか以前数えてみたことがある。それは国語の時間であったが、平均して50回行っている。
なるほど、二日酔いや寝不足で目がかすんでいる時は授業ができないと感じるわけである。
授業は「目」で小刻みに評価し、それをもとに次の切り出し方を決めるのが基本だと思っている。私は耳は悪いが目はいい。