指示を出すのは難しい。

指示の明確さと指導力は比例すると思う。


一番よくないのは、多すぎる指示である。

確実に混乱する。

まず何をしていいのかよくわからなくなるのだ。

悪いのはこういうのだ。

「かけざんの問題を1問作って解いて、友だち2人にサインしてもらってからセロテープで重ねないようにまどにはりなさい。」

このように指示を出していたら、クラスは1週間で崩れる。

指示が通らない原因のほとんどは、指示のまずさにある。

最低以下のように分解する必要がある。


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①かけざんの問題を1問作りなさい。

②作った問題を自分でときなさい。

③解いたら友だち2人に見せてサインをもらいなさい。

④最後にセロテープで重ねないようにまどにはりなさい。

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次にまずいのは、曖昧な指示・説明である。

断片的で様々な解釈ができる指示・説明は混乱を招く。

目的や注意点、最後の確認までの一連の流れを区切って明快に示すべきである。


「自分が気に入った小さい石を5つほど拾って先生に見せに来なさい。」

これはダメである。

こう分解すると子どもたちは活動に専念できる。


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①今度、かざりを作りますからきれいな石を拾いなさい。(目的の明示と「きれい」の限定)

②5つ拾います。(数の明示)

③大きさは自分の親指のつめよりも小さいものにしなさい。(大きさの明示)

④5つ拾ったら、先生のところに見せに来ます。(行動の転換点の明示)

⑤合格の人にはつめにシールを貼ります。(確認法の明示)

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指示が的確に分解できるということは、なぜ・何を・どんなふうにして、どんなゴールをめざしているかを教師が明確に持っているという証である。明確に指示を出す人は「未来イメージ」を見て話しているのだ。

思いつきで話しているようでは「バラバラ指示」に終わり、子どもたちの行動もバラバラになる。