指示を出すのは難しい。
指示の明確さと指導力は比例すると思う。
一番よくないのは、多すぎる指示である。
確実に混乱する。
まず何をしていいのかよくわからなくなるのだ。
悪いのはこういうのだ。
「かけざんの問題を1問作って解いて、友だち2人にサインしてもらってからセロテープで重ねないようにまどにはりなさい。」
このように指示を出していたら、クラスは1週間で崩れる。
指示が通らない原因のほとんどは、指示のまずさにある。
最低以下のように分解する必要がある。
**********
①かけざんの問題を1問作りなさい。
②作った問題を自分でときなさい。
③解いたら友だち2人に見せてサインをもらいなさい。
④最後にセロテープで重ねないようにまどにはりなさい。
**********
次にまずいのは、曖昧な指示・説明である。
断片的で様々な解釈ができる指示・説明は混乱を招く。
目的や注意点、最後の確認までの一連の流れを区切って明快に示すべきである。
「自分が気に入った小さい石を5つほど拾って先生に見せに来なさい。」
これはダメである。
こう分解すると子どもたちは活動に専念できる。
*******
①今度、かざりを作りますからきれいな石を拾いなさい。(目的の明示と「きれい」の限定)
②5つ拾います。(数の明示)
③大きさは自分の親指のつめよりも小さいものにしなさい。(大きさの明示)
④5つ拾ったら、先生のところに見せに来ます。(行動の転換点の明示)
⑤合格の人にはつめにシールを貼ります。(確認法の明示)
*******
指示が的確に分解できるということは、なぜ・何を・どんなふうにして、どんなゴールをめざしているかを教師が明確に持っているという証である。明確に指示を出す人は「未来イメージ」を見て話しているのだ。
思いつきで話しているようでは「バラバラ指示」に終わり、子どもたちの行動もバラバラになる。