4 研究の結果
(1)問題点の焦点化


 A デジタルメディアを頻繁に使う教師とほとんど使わない教師の分離

  【ほとんど使わない理由】
①特にデジタルメディアを活用しなくても充分だと思っているから。
②自分がデジタルメディアを使っていないので教えることが不安だから。
③少しは使えるが、何をどう教えたらよいか手順やポイントがはっきりしないから。
④担当学年が低学年であるので、具体的体験に力を入れて指導したいから。
⑤他の授業や行事で手一杯で、時間がかかるパソコン等の授業が思い切ってできないから。


B 手書きのような直接体験重視の授業とメディア活用の間接体験の授業の分離

  【メディアの活用は直接体験の機会を奪うという先入観】
①メディア活用に時間をかけると直接体験にかける時間が不足する。
②インターネットのホームページの写真や解説を読んでわかったつもりになることは,表面
 的な知識の獲得で終わってしまいがちである。


C 学級経営目標とメディア教育目標の分離

①学級経営案が非常に画一的で具体的な教師の「個性や願いや思い」が表現されていない
②メディア教育ヘの関心が低い。(パソコンを使うという様な狭い捉え方が一般的である。
③デジタルメディアの活用がイベント的になりやすい。(研究授業用)


D 学校外の人との交流学びと教室内の人間関係の学びの分離

①テレビ電話交流の「その場面」だけでコミュニケーション能力を育てるという無茶な目標。
②交流前の準備活動(教室内)の方が大切であるという研究が少ないこと。
③最終的に教室内のコミュニケーションがどう活性化されたかを評価の観点にしないこと。


E デジタル作品とアナログ作品(手書き)の分離

①パソコンで作ったからすごい!という錯覚に陥りやすいこと。
②手書きが絶対にいいという呪縛から逃れられないこと。
③アナログ(手書き)とデジタル写真プリントをミックスするバランスやセンスがメディ
 アリテラシー(編集力)の育成につながるという発想がないこと。