私が生まれた時には、すでに15歳年上の兄がいた。
間に兄弟はいないし、この先弟や妹が産まれることもなかった。

この世に生を賜ったことがもうすでにありがたいのは重々承知だが
この15歳差兄妹というものが、のちに今も苦しめられるコンプレックスとなる。


え?何がコンプレックスかって?
いやぁ、わからんよね。

すっごい下の妹だから可愛がられたでしょうとか
従兄弟の中でも一番下だし、何なら女の子私だけだし、甘やかされて育ったでしょうとか

いやいやいや、何を言いますか。
私から見ると兄の方が甘やかされて育っておりますっての。

15歳上の兄がいるということは
間に兄弟がいないということは
兄は15年間、一人っ子だったということである。

途中母は妊娠をしていたらしいが
死産や流産があったと聞いた。

それはすごく辛い話だし、詳しくは聞いていない
というよりあえて聞かない。

だがしかし、それらがあったからこそ私が生まれたわけで。
間の兄弟たちの分まで私は生を受けたと思うと、心強いのもある。
複雑でもあるけど。


それもあって、15歳差という年の差兄妹となった。

話は戻って、兄貴は15年間一人っ子だった。
その事実は変わらない。
兄貴が兄貴になったタイミングは何度かあったが、結局兄貴じゃなくなってしまった。
そして私が生まれ、長らく兄をやっている。

だが15年間の一人っ子期間は、私からすると長い。

私の知らない家族3人の話を時々聞く。
私の知らない(というより物心着く前に亡くなってしまった)母方の祖父母とのエピソードを聞く。
私の知らない世代の話を聞く。

「私の知らない」がそこにはつく。
別に気にしなかったら良いだけの話。

気にする私は、なんだか寂しく感じていた。

私の知らない時間があって、私の知らない世界が広がっていた。


単刀直入に言おう。
疎外感と。私が勝手に思うだけだが。


勝手に思う疎外感は、大人になっても続いていく。