「龍つなぎの旅」33日目。大分県 天祖神社。





【天祖神社までのアクセス】

JR湯布院駅から徒歩17分。

仲見世のようにお店が立ち並ぶ道をずっと進むので、飽きずに歩けます。



【天気】

雪、時々晴れ雪。



【混雑状況】

金曜日、14時頃。混んでいる。



【ご祭神・ご本尊】

天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)

素盞鳴男命(たけはやすさのをのみこと)

軻遇突智命(ひのかぐつちのかみ)

事代主命(ことしろぬしのかみ)

大物主神(おおものぬしのみこと)

  龍神様です。


中央に天祖神、向かって右側に八坂神社、左側に金比羅神社を祀っています。



【ご利益】

健康長寿、病気平癒、商売繁盛、家内安全など。



【伝説・由緒】

・境内は金鱗湖も含めて神域です。


・第十二代景行天皇(けいこうてんのう)が豊後国速見郡に住む速津媛(はやつひめ)に勅して皇祖神霊を祀ったことが始まりとされています。


湖上の鳥居は、かつて湯布院町内の佛山寺(ぶっさんじ)に建立されていた金毘羅宮のもので、明治の神仏分離政策によって金鱗湖の天祖神社に移設されたものです。


・遥か昔、由布盆地は全体が大きな湖でした。由布岳の女神「宇奈岐日女神(うなぐひめ)」が、力自慢の道臣命( みちのおみのみこと)に命じ、西の湖壁を蹴破らせ湖水を奔流させると、湖底から現在の盆地が現れたとされています。ところが、この湖には一匹の大きな龍が住んでいました。豊かな湖の水が急激に減少したため龍は神通力を失い、身を悶えながら小川を這い上がり、天祖神に懇願しました。 「私は、長い間この湖に住んでいた龍です。 この地に少しばかりの安住の地を与えてください。 そうすれば、ここに清水を湧き出させ、永くこの地を護りましょう」と。天祖神は、龍の願いを聞き入れ、「岳本の池」と呼ばれた現在の金鱗湖が残されました。また龍も天祖神との約束を守り、湖と天祖神社に清水を滾々と湧き出させていると言われています。 金鱗湖の湖底と天祖神社の境内に清水が湧き続けるのは、龍神の力によるものだそうです。



【見どころ】

・金鱗湖と水中に立つ鳥居




・県内最大級の杉の御神木



宇奈岐日女神(うなぐひめ)神社

  すぐ近くにあります。この辺りの地質改善のためウナギを祀ったことから付いた名前だそうです。なので周辺にウナギ屋さんが多いです。



【内容】

湯布院駅を降りると、外国人観光客がたくさんいました!すれ違う人の会話が、ほぼ日本語以外でした!すごい!(どこで感動してるのやら…)



仲見世のように駅からまっすぐに伸びる道は、色々なお店が軒を連ねていて、いかにも「観光名所です」という感じを醸し出しています。平日なのにかなりの賑わいを見せています。


そんな混み合う通りをしばらく進み、少し右に曲がると、小さな「金鱗湖」の看板が現れます。そこからほどなくして金鱗湖に着きます。


今日は晴れ間は出ていますが、基本的に細かな雪が降り続けています。時おり日の光に照らされて、ダイヤモンドダストのようにキラキラと、光のパウダーが天から舞い降りてきます。見た目はとても幻想的です(現実はとても寒いです)。



また金鱗湖の水温が気温より高いのか、「蒸発霧」が発生しています。湖面から湯気が出ているかのように、霧が舞い上がっていく現象です。天から地から、珍しい光景が広がっていました。


ただ、残念ながら写真に撮ると全然写らないという悲しさ…肉眼の性能のすごさを思い知らされます。この「直視しないと感じられない光景」を体感できることも、旅の醍醐味と言えます。


ちなみに金鱗湖の周りは外国人観光客でいっぱいでした。言うほど写真映えする湖ではないのですが、ガイド雑誌にでも掲載されているのでしょうか。湖を背景に写真を撮る人だらけでした。


そんな人たちを横目に、天祖神社に向かいます。




天祖神社は金鱗湖の東の端に隣接して建っています。湖に浮かぶ鳥居もあり、ほんとに「ほとり」にあります。湖にはたくさんの人がいましたが、神社はあまり人がいませんでした。もったいないおばけが出ますね!(古いな…)




ご祭神の天之御中主神様は、最初の神様で、全神様の頂点に立つ存在だそうです。いつもお見守り頂きありがとうございます😊


こちらのご祭神には「金鱗湖の伝説」の龍神様は含まれていませんでしたので、神社にお参りした後は本殿の裏手に回り、「湖に浮かぶ鳥居」を見ながら、金鱗湖(の龍神様)に向かってお参りをしました。



【御朱印】

授与所などは無く、御朱印そのものが存在しないようです。調べても出ませんでした。



【総評】

人はすごく多くてびっくりしのですが、他の有名な神社のように日本人がたくさん集まっている所よりは、滞在しやすい場所でした。「外国人は観光目的だから、楽しみに来ている(神様も楽しい?)」「欲丸出し、神様に何かを求めている人が少ない(神様の負担が少ない?)」などの理由でしょうか?


小さめの神社でしたが、地域に根差した強さを感じるような神社でした。



【NEXT】

1日中、移動。(参拝なし)



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