とにかく人目が気になっていた。
3限から4限の間に保健室登校をしていたのだが、こんな中途半端な時間帯に1人でいる私が、他の人からどう思われているのか、とても気になった。
駅までの道、駅構内、学校に入る時、全てにおいて気にしていた。
例えば、学校の近くでマンション建設工事をしているところがあって、私は毎朝、その前を通らなければならなかったのだが、必ず同じ男性作業員が入口の警備をしていた。
私は、彼に見られるのが苦痛だった。きっと、何故こんな時間に?と思われていたに違いない。
しかし、今、感じることは「人はあまり他の人のことを気にしていない」ということだ。
それが分かってからも、たまに人目を気にしてしまう時があるのだが。
あのマンションも、もう建っただろうな。