私は保健室登校をしている時に、よくそう感じていた。


保健室へ通い始めたばかりの時は、治療を受けにきた同級生に見つからないような死角エリアで過ごしていた。


でも「教室復帰」を考える保健室の先生からは、人目につくところで過ごすように提案され、私も少しずつ場所を変える努力を始めた。


そして事件は起きた。以前、割と親しくしていた同級生が治療を受けに来たのである。


その時、私は尋常じゃない汗をかいたのを覚えている。同時に透明人間になりたいと心から願ったことも。


その同級生に、私が保健室登校をしていると知られること、更にそれをクラスで言いふらされて噂になるんじゃないか、ということが怖くて、嫌でたまらなかった。   


今思えば、まだ自分自身が不登校を受け入れられていなかったのかも知れない。