そして、年が明けた。明けたはいいが、仕事上の年末までの騒乱の後始末でしばらくはあちこちを奔走し、ゆうちょ銀行に行かなければならないことなどすっかり忘れていた。


忘れていたある日、ゆうちょ銀行から手紙が来た。


「そや!中央郵便局行かな!文句言わな!」


そしてある日、仕事を手早く片付け、梅田に乗り込んだ。時計の針は19時を指していた。

だが、ふと案内の手紙を見ると、18時まで来てくださいとなっていたが、仕方ない。こちとら18時に終われるような仕事なんてしてない。金返してもらうだけだし。なんとかなるだろう。てか返金準備くらい取り置きしているはずだ。

さて、予測通り、郵便コーナーはまだ営業していたが、ゆうちょは店じまいしていた。

とりあえず郵便コーナーの職員をとっつかまえてゆうちょ職員を引っ張り出させることにした。

しばらくして、ゆうちょ職員が面倒くさそうにあらわれた。

「あのぉ、すいません、もうシステムを閉じてまして、今日はお返しできないんですがぁ・・・」

何を言ってるんだこいつは?重ねて典型的公務員的我関せず、俺は悪くない的、他人事的態度が僕を激怒させた。


「怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒」


「あのね!そもそもそっちの機械のトラブルでしょ!?その時すぐに返金しないどころか、こうやって取りの来させた挙句、出直せってことないでしょ!」

まずは結論、というかゆうちょの見解。

①時間内に中央郵便局へ行く。

 →そんな時間に終われる仕事はしとらん!

②自宅か仕事場近隣のゆうちょ銀行へ行く。

 →家からも、仕事場からも遠い。しかも交通費がかかる!

③ゆうちょ口座を開設し入金させてもらう。

 →こんなケチがついて誰が口座開設なんかするか!

「・・・あのね、それはそっちの都合でしょ?こういう場合はいつでも返金できるように取りおきしてるもんでしょ?」

「申し訳ありません・・・」

「申し訳ありません、じゃなくて、なんとかしてくださいよ!それがサービスか!?」

「いや本当に申し訳ありません、としか・・・」

「だから申し訳ありません、じゃなくて!だったら俺はいつ金返してもらえんねん!!!」

「いや、ですから、時間内にとりに来ていただくか、口座を作っていただくかしかないんですが・・・」

「取りに来るにも時間と交通費かかるんやぞ!?それをどう考えんねん!?」

「いえ・・・、交通費までお出しはできませんでして。。。」

「じゃあどうすんねん!!!俺はいつ金返してもらえんねん!!!」

あまりの公務員的態度にボルテージはガンガン上昇し、語気もあらくなっていった。

「なんとかしろ!上席とかけ合って来い!」

しばし沈黙・・・

「あのね、逆の立場ならどう思います?」

「いや、本当にもっとシステムが充実していれば・・・」

「そんなこと聞いてない!逆の立場ならどう思うって聞いとんねん!」

「いや、本当に申し訳ありません・・・」

「謝れ言うてない!!!!逆の立場ならどう思うかって聞いとんねん!」

「いや、あの、そういうお気持ちになっていたかもしれません・・・」

「ならどうにかしろ!!!すぐどうにかしろ!!!」

「いや、あの、本当に申し訳ありませんが、当方としては取りに来ていただくか、口座開設していただくしか・・・」


「怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒」


またまた沈黙が続いた。

彼はずっとうつむいていた。

幸か不幸か、その沈黙が僕を冷静にさせた。

もういいや、こんな連中相手にいつまでも怒ってもしかたない。言いいたいこたぁ言ったからいい。時間の無駄だ。

「あの・・・、口座を開設いただくことは難しいですか?」

「もういいです。口座開設か、時間こじあけてとりに来るかで考えます。」

結局、仕事中の外出の合間を見てとりに行くことにしたが、なんとも気分が悪い。