第28話 青いシャツ | バグ'S

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それは、ひょんな事から始まった
それは、日常だった
それは、光だった
それは、、、、、

喫茶店の窓ガラスが近年流行ったTシャツのように、青から白に徐々に変わっている。よほどクーラーが効いているのがわかる。


いつもの客がいつものアイスコーヒーをいつものタイミングで飲み干す時、ちょうど向かい側では、いつもとは違う非日常の出来事が起ころうとしていた。


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「来ないな。気のせいだったかな。。」


こんな感情はいつぶりだろうか。小さい時に子供だけで初めて遠出する時のような冒険心いっぱいのワクワク感のようであり、何かあったらどうしようかというようなドキドキ感でもある。店のことなど忘れがむしゃらに窓の外を見つめていた。


「青いシャツ、青いシャツ。あ!青いシャツ!それに、くろい、、、デニム。。」


俺の勘違いだったのだろうか、最近はボーッとすることも多い。やはり疲れてるのかな。

そう言って、立ち上がり奥の作業場へ向かう。そろそろ餌やりの時間だ。作業場の入り口の暖簾をくぐろうとした時だった。足元に動く影が見える。ふとそちらに目をやると、タランチュラがいた。


「ん?いつ抜け出したんだ?」


そう、ぶつぶつ言いながら店の入り口横の虫かごに戻そうとした、その時だった。


「あおいしゃつ。しろいたんぱん。くろかみのせいねん。きた。」


いつの日かの記憶がフラッシュバックする。


「俺はいったい誰なんだ?」