俺は玄関にランドセルを放り投げた
「今日も、リンの家にいってくるね!」
そう言って、勢いよく家を飛び出した。
俺はキイの家ではなく、大きな楠木がある、ダルマ公園に向かった。なぜダルマ公園というのかは知らない。そこには、蝶の写真をとる少年がいた。
「おい!キイ!今からリンの家に行くんだけど、キイもくるか?」
「うん。いい写真撮れたらいく!」
そういう彼は、野田 嬉(通称:キイ)。基本、写真が趣味で、写真を撮っている時は、本当に話を聴いてるのかも分からない
「いい写真撮れなくても来いよ!
最悪、俺の写真でもとれ!」
そう言い残し、俺はリンの家に向かった!
普通のやつだと、ダルマ公園からリンの家まで、走っても15分はかかる。だが俺は、走らずとも5分でつけるのだ。
それは、この地区最大級の猛獣が住むあの古びた宮殿のような屋敷。そう俺はいつもここを横切るのである。