チベット亡命政府のあるインドで、支那がチベット難民に対してスパイ勧誘活動を行なっていたが5日、分かった。産経新聞の取材にインド政府高官が証言した。実際に諜報活動が行われていたかは不明。世界各国で諜報活動をしている支那が、民族浄化から逃れたチベット難民をスパイ要員として籠絡している実態は波紋を広げそうだ。

関係者によると、インド当局が情報を得たのは3ヶ月前で、複数のチベット難民が勧誘を受けていたことを証言した。支那側は直接の接触を避けており、通信アプリ「ワッツアップ」などを通じて、交渉を持ちかけていたという。その際、報酬も提示していたが具体的金額は明らかになっていない。勧誘を受けた難民はインドが実行支配し支那も領有権を主張している北東部アルナチャルプラデシュ州や、チベット亡命政府が拠点を置く北部ヒマチャルプラデシュ州に居住しているという。
勧誘活動が始まった時期は不明だが、印・支は昨年6月から約2ヶ月半にわたり、ブータンとの3カ国の国境付近で軍が睨みあった経緯があり、印政府高官は「対峙を契機に諜報活動が活発化した可能性がある」
と分析する。インド当局は警戒を強化する方針で、高官は「現在、関係部局が調査中で、しばらくたてば報告がまとまるだろう」と話している。インドには、支那による民族浄化政策から逃れるため継続的にチベットの難民が流入しており、現在十数万人が在住しているとされる。2013年には、支那が派遣した諜報員と見られる男が難民に紛れ込んでインド国内に侵入していたことが発覚。偽造身分証所持の疑いでインド当局が身柄を拘束したこともある。
(以上抜粋)



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