H26.3.30以降の、いわゆる“夏ダイヤ”。
 航空各社が続々と、時刻発表・予約受付を開始しています。
 
 そのうち、“LCC”と呼ばれる格安航空会社の、
 福岡発着路線の状況を見てみました!
 
 エアアジア(現・バニラエア)が福岡から撤退したのは記憶に新しいところですが、
 それ以外の路線も、どちらかといえば縮小傾向。
 後述しますが、“運航開始にすら至らず会社清算”した事業者まで現れました。
 スターフライヤーの経営悪化も、予期していたとはいえショッキングなニュース。
 
 今回は、LCC御三家のうちエアアジアを除く『ピーチ』『ジェットスター』と、
 準・LCCといえる『スターフライヤー』『スカイマーク』の動向を見てみます。
 
 
※現行の“H25冬ダイヤ”(H25.10.27~H26.3.29)については、こちらの記事を。
 
福岡~関空
 H25.10.1に運航開始したスターフライヤーが、
 夏ダイヤ期間の終了すら待たず、H26.2月中旬に路線廃止となります。
 “とにかく安さが売り”であるピーチと比べると、やはり立ち位置が中途半端だったのでしょうか。
 スターフライヤーと言えば、唯一の国際線である北九州~釜山線も
 H26.3.29の最終運航をもって廃止となります。
 
 一方、そのピーチも若干の減便。
 それも、傍から見ると利用率の高そうな、福岡9時前発の始発便が減便されることに。
 路線の増設に伴う機材繰りも原因なのでしょうか?
 ピーチ: 現在4往復 ⇒ 改正後3往復
 ジェットスター: 1往復で変更なし
 スターフライヤー: 現在4往復 ⇒ 廃止(H26.2.19が最終運航)
 
 
福岡~中部
 上記のとおり関空から撤退したスターフライヤーが、中部へ新路線を開設。
 エアアジアが撤退したこともあり、関空よりはまだシェアが奪える、という判断なのでしょうか。
 逆に考えると、エアアジアが撤退するということはそれだけ需要が無い、とも思われますが。。
  ジェットスター: 現在2往復で変更なし
  スターフライヤー: 新設3往復
 なお、今回LCCには含めませんでしたが、フジドリームの福岡~小牧線も割とリーズナブルで 、 
 小牧空港が名古屋都心に比較的近いこともあり、利用価値があります。

 
福岡~羽田
 スターフライヤーは、昨年春に5往復⇒10往復へ大幅増便されています。
 東京に行く時は迷わずスターフライヤーを選んでいますが、
 羽田空港の搭乗でバス移動が必要なのが、少々面倒なところw
 一方スカイマークは、スターフライヤーの影響を受けてか1便減便となります。
  スターフライヤー: 10往復で増減なし
  スカイマーク: 現在11往復 ⇒ 改正後10往復
  
 
福岡~成田
 昨年秋に3往復⇒4往復に増便されたジェットスターですが、再び3往復へ。 
  ジェットスター: 現在4往復 ⇒ 改正後3往復
  スカイマーク: 2往復で増減なし
 ちなみに、成田空港~東京間の移動は京成バス『東京シャトル』が便利です。
 
福岡~仙台
 昨年春にスカイマークが路線開設。引き続き、2往復で運航されます。
 スカイマーク: 2往復で増減なし
 なお、前述のフジドリームと同じくLCCには含めませんでしたが、
 福岡~仙台間には比較的割安な『アイベックスエアラインズ』も運航されています。  
 
 
福岡~新千歳
 スカイマーク、意外と長続きしています。
 現在発売中の“SKYバーゲン60”を使えば、何と8,800円で北海道へ行けてしまいますが、
 採算は大丈夫なんでしょうか?
 ちなみにダイヤ的には、1泊旅行が事実上無理な(トンボ帰りとなる)時刻設定なのが惜しいところ。
  スカイマーク: 1往復で増減なし
  
 
福岡~那覇
 スカイマークが堅調に運航されています。
 同社の那覇~石垣線と組み合わせ、かつSKYバーゲン60を利用すると、
 福岡から石垣島まで1万1千円台で行けてしまいます。
 という訳で・・・私事ですが、夏期限定のANA直行便開設を待たず、石垣島に遊びに行ってきますw
 ちなみに、南西諸島の梅雨は5月上旬~6月上旬と早いようなので注意。
  スカイマーク: 3往復で増減なし
 また7月19日からは、ピーチも福岡~那覇に路線を開設し、1日1往復運航されますが、
 週末はかなり割高な設定となっており、あまり利用価値は無さそうです。
 
 
福岡~茨城
 こんな区間に、スカイマークが新路線の就航を表明しました。。
 スカイマーク: 4月18日運航開始、2往復
 
 
 
 最後に。
 冒頭に記した“運航開始にすら至らず会社清算”した事業者とは、
 LCCとして福岡~宮崎間などに路線開設を表明していた『リンク』のこと。
 会社清算発表後、公式HPは早々と閉鎖されました。 
 
 福岡~宮崎間は鉄道が不便な区間とは言え、空路で採算が取れるのかかなり疑問でしたが、 
 やはり、といったところです。
 同社への支援を予定していたスターフライヤーが経営悪化に陥り、支援が見込めなくなったのも
 開設断念の一因とのこと。
 
 
◆ピーチ・アビエーション㈱
 http://www.flypeach.com/jp/ja-jp/homeJP.aspx
◆ジェットスター・ジャパン㈱
 http://www.jetstar.com/jp/ja/home
 
◆㈱スターフライヤー
 http://www.starflyer.jp/
◆スカイマーク㈱
 http://www.skymark.co.jp/ja/