先日「私は恵まれている」とちょっと自慢させてもらったが、世の中にはこんな方もいてくれることを知ってものすごく幸せだし尊敬できる人を得た。
別に書くといってから間が空いたので、思い出したいまさっさと残しておく。
上京前、学校の合格通知をもらってからの話。
地元で働いていたチェーンが引っ越し先にもあると知り、即面接を申し込んだ。バタバタ東京に行き面接を受け、ありがたく即採用していただいたが、そこの店長から「知り合いのところでも働かないか」との提案をいただく。とにかく稼ぎたかったため二つ返事でお願いし、その日の夜行で一旦帰らなければならない私に「おうちに着いたら連絡してやって」ともう一軒のバイト先(仮)の番号を頂戴する。
忘れた。
連絡するのを、というか連絡するように言われたこと自体を忘れていた。
なんと向こうから連絡をもらって初めて気づき青ざめたが、「そそっかしいのね」と一笑に付された。ありがたかった。履歴書を叱りながら(水商売の経歴まで書いた)採用してくれたご主人には、非常に感謝している。
そして上京後、私は店長とご主人のお店で働きながら学生生活を送ることになる。
しかしミスは続く。オーダーを忘れ、運ぶ先を間違え、さっき使った道具の置き場所を忘れ、集中しすぎて時間を忘れ…あと、遅刻もものすごく多かった。出勤日も間違えた。迷惑を積み重ねた。そのたび注意させ、信用をなくしていった。それをビシバシ感じた。
私はもはや謝るのが日常になっていた。心臓は常にバクバクで、今すぐ消えたいみたいな顔をしていたに違いない。タチが悪い。素直で一生懸命だ、人懐っこい苦労人だと、評価して見守ってくれるお二人には、心底申し訳なかった。
半年後、発達障害と判明。さんざん悩んだ挙句、お二人にはは打ち明けてみた。
あえて「障害」という言葉をはっきり使い、時計感覚が独特で、同時処理や先読み行動が苦手、脳内物質がちょっと足りないみたい(まだ認識不足でこのような説明になってしまった)、そのため薬を服用し始めた、など。使えないなら解雇してほしい。
お二人は驚いていたが、引き続き雇うといってくれた。
感謝の念しかなかった。
店長は、ミスをすれば思い切り怒るようになった。
今までおそらく関わってこなかった「障害者」に戸惑い、しかも一見普通、なのにミスを繰り返し、それでいてニコニコ笑っている従業員(接客ね)。イライラしたはずだ。私だってきっとムカついた。
しかし店長なりに、私を教育しようとしてくれた。熱血漢だった。
ご主人は、お話をしてからかなり勉強してくださった。特集番組があれば録画し、本も読んでくたそうで、叱り方を変えてくれた。
明確になった指示に、安心して仕事を進められた。
両者を比べていい悪い、という気は、さらさらない。お門違いだからだ。
両方の店で、「障害者(あえてこの言葉・字を使います)」に対する反応が、二通り見られたのだから、そういう意味で間違いなく幸運なのだ。
学校卒業とともに店長のお店は卒業し、今はご主人のお店と昼の職場で働いている。
ご主人は私のペースを見ながら指摘をくれて、店長もご主人の店にきて私の接客を受けてくれる。
この環境で、もう少し成長をしたところを二人に見せたい。