ADHD/HSPの"生きづらさ"を解消する
ADHDは「頑張れば頑張るほど空回りする」という地獄のループを持っている
頑張っていないわけじゃない。
むしろ人一倍頑張っている。
誰よりも早く出社して、
誰よりも遅くまで残っている。
なのに成果が出ない。
それどころか、
頑張れば頑張るほど
状況が悪くなっていく。
ミスが増える。
焦りが増える。
周りとの差が開いていく。
「なんで頑張ってるのにダメなんだろう」
その答えは、
ADHDの脳の構造にある。
■頑張り方が、脳に合っていない
ADHDの人が空回りする最大の原因は、
「定型発達向けの頑張り方」をしていること。
計画を立ててコツコツやる。
優先順位をつけて順番にこなす。
集中力を均等に配分する。
これは定型発達の脳に最適化された方法。
ADHDの脳でこれをやろうとすると、
エネルギーの大半が
「やり方を維持すること」に消えてしまう。
肝心の作業に使うエネルギーが残らない。
頑張っているのに進まない正体は、
「合わないやり方を維持する」ことに
全力を注いでいるから。
■空回りのメカニズム
ADHDの空回りには、
決まったパターンがある。
まず、焦りが生まれる。
「このままじゃまずい」と脳が警告を出す。
次に、全部同時にやろうとする。
ADHDは優先順位をつけるのが苦手だから、
目についたものから手をつける。
3つのタスクを同時に進めて、
どれも中途半端になる。
そして、ミスが増える。
焦りで注意力が散漫になり、
普段しないミスをする。
ミスを挽回しようとして、
さらに焦る。
焦り→全部やろうとする→中途半端→ミス→焦り。
この地獄のループが回り始めると、
自分では止められない。
■「もっと頑張る」は逆効果
空回りしている時に
一番やってはいけないのが、
「もっと頑張ること」。
でもADHDの人は、
これをやってしまう。
なぜなら、
過去に「頑張りが足りない」と
言われ続けてきたから。
うまくいかない→もっと頑張る→もっと空回りする。
頑張ること自体が問題なんじゃなくて、
合わないやり方で頑張り続けることが問題。
車で言えば、
タイヤが空転しているのに
アクセルを踏み続けている状態。
必要なのはアクセルを緩めて、
タイヤが地面に接地するのを待つこと。
■空回りを止める方法
まず、立ち止まる。
これが一番難しくて、一番大事。
「何もしない」を5分だけやる。
デスクから離れる。
外の空気を吸う。
焦っている脳を、
一度クールダウンさせる。
次に、「今日やることを1つだけ」決める。
3つでも5つでもない。
たった1つ。
それだけ終わらせたら、
今日は合格。
ADHDの脳は、
ゴールが明確で近いほど動ける。
「あれもこれも」をやめて、
「これだけ」に絞る。
そして、
自分に合った頑張り方を見つける。
コツコツが無理なら、
締め切り直前の爆発力を活かす。
計画通りが無理なら、
思いついた順にやって、
あとから整理する。
みんなと同じやり方じゃなくていい。
ゴールに着けばいい。
ルートは自由でいい。
■最後に
空回りしている自分を見て、
「こんなに頑張ってるのに」と
悔しくて泣きたくなることがあると思う。
その気持ちは、本物。
その頑張りも、本物。
ただ、やり方が合っていなかっただけ。
エンジンは壊れていない。
ギアが噛み合っていないだけ。
ギアを変えれば、
その頑張りはちゃんと前に進む力になる。
もっと頑張るんじゃなくて、
自分に合ったギアを見つけよう。