ADHD/HSPの"生きづらさ"を解消する
ADHDは「楽しみにしていた予定」が近づくと、なぜか憂鬱になる


ずっと楽しみにしていた旅行。
友達との飲み会。
推しのライブ。

カレンダーに書き込んだ時は
ワクワクしていたのに、

当日が近づくにつれて、
なぜか気持ちが重くなる。

「行きたくないかも」
「キャンセルしたい」
「なんでこんな予定入れたんだろう」

楽しみだったはずなのに、
前日にはもう憂鬱になっている。

自分でも意味が分からなくて、
「自分はおかしいんじゃないか」と思ってきた。


■これ、ADHDの脳の仕組みが原因


ADHDの脳は、
「未来の出来事を想像する」のが苦手。

楽しみな予定を入れた瞬間は、
衝動的なワクワクで脳が動いている。

でも時間が経つと、
そのワクワクは薄れて、
代わりに「不安」が湧いてくる。

何を着ていこう。
何時に出ればいいんだろう。
話についていけるかな。
体力もつかな。

ADHDの脳は、
ひとつの予定に対して
大量の「見えないタスク」を生成してしまう。

楽しみなはずの予定が、
脳の中では「処理しなきゃいけない課題」に
変わっている。

だから憂鬱になる。


■「準備」が最大の壁になる


定型発達の人にとって、
予定の準備は自然にできること。

でもADHDにとっては、
準備そのものが巨大な壁。

持ち物を揃える。
時間を逆算する。
ルートを調べる。
当日の流れをイメージする。

これを全部「手動」でやらなきゃいけない。

しかもADHDは先延ばしが得意だから、
準備を後回しにして、
前日の夜にパニックになる。

「やっぱり行きたくない」の正体は、
「準備のことを考えたくない」だったりする。


■当日になると楽しいという矛盾


面白いことに、
実際に行ってみると楽しかったりする。

「行って良かった」
「なんであんなに嫌だったんだろう」

この感覚、ADHDの人なら分かるはず。

脳が「予定の前の不安」を
過剰に増幅していただけで、
実際の体験は別物。

でもこの成功体験が記憶に残りにくいのも
ADHDの特徴。

次にまた予定が入ると、
同じように憂鬱になる。

「前回楽しかった」という記憶より、
「また準備しなきゃ」という不安が勝ってしまう。


■振り回されないためにできること


まず、
予定の前に憂鬱になるのは
「異常」じゃないと知ること。

ADHDの脳の特性として、
起きて当然のこと。

自分を責める必要はない。


次に、準備のハードルを極限まで下げる。

持ち物リストを事前に作っておく。
毎回同じカバンに同じものを入れておく。
ルートはスクショして保存しておく。

考えることを減らすだけで、
前日の憂鬱がかなり軽くなる。


そして、
「行きたくない」と思った時は、
こう自分に言ってあげる。

「これは脳のバグ。行けば楽しい。」

過去の「行って良かった」を
スマホのメモに記録しておくのもいい。

憂鬱になった時にそれを読み返すだけで、
「大丈夫、前も楽しかった」と
脳を説得できる。


■最後に


楽しみにしていた予定が憂鬱に変わるたびに、
「自分は人付き合いが向いてないのかも」
と思ってきたかもしれない。

でもそうじゃない。

脳が予定の「楽しさ」より
「準備の負荷」を先に処理してしまうだけ。

楽しむ力は、ちゃんとある。

その力を信じて、
とりあえず行ってみてほしい。

「行って良かった」が、
また一つ増えるから。