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震災で大切な友達を失った。

 

 

 

塾で一番仲が良く、
いつも一緒に笑っていた。

 

 

 

「高校に行ったら甲子園を目指そう」
そう夢を語り合った仲だった。

 

 

 

けれどその夢は、
突然途切れた。

津波が、彼の命を奪った。

 

 

 

最初は受け入れられなかった。

信じたくなくて、
現実から逃げた。

 

 

 

気づけば何をしても
心の中に穴が空いたままだった。

 

 

 

 

野球の練習に行っても、
笑うことができなかった。

 

 

 

「なんであいつじゃなくて
自分が生きているんだ」

その思いが頭から離れなかった。

 

 

 

でも、
時が経つにつれて
少しずつ気づいたことがある。

 

 

 

彼はもういないけれど、
あの時の約束は
今も僕の中で生きているということ。

 

 

「一緒に頑張ろう」
「夢を諦めるな」

彼の言葉が、
心の奥で何度も響いた。

 

 

 

だから僕は、
彼の分まで生きようと思った。

 

 

 

生きることを、
もう怖がらないようにしようと決めた。

 

 

 

 

どれだけ辛くても、
彼が夢見た未来を
僕が生きて見せようと思った。

 

 

 

 

彼の死は、
僕に“生きる意味”を教えてくれた。

 

 

 

生きることは、
ただ時間を過ごすことじゃない。

 

 

 

今を大切にし、
一日一日を
全力で生きることなんだと。

 

 

 

それからの僕は、
何かを選ぶ時、
いつも心の中で
彼に問いかけるようになった。

 

 

 

 

「これでいいか?」
「ちゃんと生きてるか?」

彼に恥じない生き方をしたい。
そう思うようになった。

 

 

 

 

震災はたくさんのものを奪った。

 


でも同時に、
僕に“命の尊さ”と“生きる覚悟”を
与えてくれた。

 

 

 

友の死は悲しかった。
今でも思い出すたびに胸が痛む。

 

 

 

けれどその悲しみは、
生きる力にもなった。

 

 

 

あの時、
一緒に甲子園を目指した彼。

 

 

 

その夢は果たせなかったけれど、
僕は今も
彼と一緒に生きている。

 

 

 

彼の分まで笑い、
彼の分まで挑戦し、
彼の分まで感謝して生きる。

 

 

 

それが、
僕が選んだ生き方だ。

 

 

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