病気1
免疫不全なのではないか!
と思うほど、ひっきりなしに病気をしていた彼。
彼が8か月の時に母は仕事を始めたのだが、
それから1か月おきに5回も入院した。
扁桃腺肥大のせいもあるのか
気管支炎をこじらせて→肺炎のパターン。
しかもその都度熱性けいれんをおこした。
真夜中にけいれんする彼を抱えて
夜間の救急病院に駆け込み、
そのまま緊急入院。
はじめたばかりの仕事を休むわけにもいかず、
病院で寝泊まりしながら仕事を続けた。
会社の社長からは、ちくちくと嫌味を言われ、
体も心もへとへとになった。
子育てって大変だ。
自分に対して責任を持ち
自立した生活を行うことが大人としての最終形かと思っていた
独身時代の浅はかな私
自立の先には
自分以外の人間の養育の責任を負うという
社会人としての更なる進行形があったということに
遅まきながら気づいた。
(さらにその先には、また誰からのお世話になって終焉を迎える
という未来もあるのね…)
耳鼻科にもしょっちゅうお世話になった。
生まれてから3年間、
鼻水がでっぱなしだった彼
(本当大袈裟じゃなく、鼻水が出ていない日は
ごくわずかである)
週に2~3回は耳鼻科に通院して、
中耳炎による鼓膜切開も何度か経験した。
「耳が悪いんじゃない?」
彼の祖母がよく言っていた。
「何度名前を呼んでも、この子
振り返らないの」。
中耳炎に幾度もかかったために
難聴になったのかと、ずいぶん心配して
医師にも相談したが、聞こえてはいるらしい。
そりゃそうだ。
彼が振り返らなかったのは
注意欠陥の障害のせいなんだもの。
でも当時はそのような理由に気づくはずもない。