以前からNAC(Nアセチルシステイン)に関心があり色々調べてるのですが、興味深い記事を見つけました。


スタンフォード大学の記事なんですが

http://med.stanford.edu/ism/2012/may/nac.html


どうやら、NACを飲むと体内のグルタチオンレベルが上昇すること

と、グルタミン酸系の受容体であるNMDA受容体に良い効果が

ある可能性もあるようです。まだ大規模な治験はやってないようですが。


憶測ですがADHDでも手をフラフラとさせたり、いわゆる頭の中が

ノイズ状態ということがよくあるわけですが、必ずしもドーパミン系

のたとえばD4受容体に問題があるというわけでもないのではないかと思っています。特にLD(学習障害)持ちであれば

学習に関与するグルタミン酸系の受容体不全の可能性もあります。


NACはそのNMDA受容体などに良い作用があるかもしれません。

最近ではヘビースモーカーの人にNACを飲ませていたら

ニコチン依存に効果があるかもしれないとか

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21606648


こんなデータもあります。本来はただの肝臓機能保護に

使われるサプリメントのはずが色々他にも興味深い作用が

あるかもしれません。


あと最近よく認知症とか発達障害の頭の混乱などに

漢方の抑肝散が処方されたりしますが

こちらもグルタミン酸系受容体に効能があるんじゃないでしょうか

成分的にはチョウトウコウやカンゾウあたりです。


NACと抑肝散って似てるかも、と思ったので書きました。