今日は中学受験トピックに戻って、さまざまな学習テクニックについてピー君の伴走時代を振り返ってみたいと思います。

 

中学受験のカリキュラムが本格化する「小学5年生」の前の4年生はとても大切な1年です。(個人的には1~3年の通塾は親の安心材料として、また学習習慣づけのためだと考えています。低学年時代の順位や偏差値はあくまでもネタとして捉えています)

 

もっとも大変な5・6年生のカリキュラムにしっかりとついていけるように、4年生では土台づくりが大事。ここで良い習慣と親子の関係性を構築しておければ、大変な時期と受験本番も乗り切れます。

 

かくいう我が家も、最初からスムーズではありませんでした。

飽きっぽく、気づくとすでに違うことをやり出すADHDキッズ時代のピー君には私も手を焼きましたが、それでも効果があった方法6つをご紹介します。

 

 

1.学習プランをつくって貼る

通塾開始後は毎週決まった時間に塾に通うほか、復習するための家庭学習時間をしっかり確保することが大事。

未来を見据えて今やるべきことを考え、実行するというのはADHDのピー君には苦手だったので、親が立てることにしました。

4年生時代は週2日(各3時間)の通塾だったので、それ以外の曜日で一日にやることを決め、1週間単位で作成し、リビングに貼りました。

 

【ポイント】

・実行不可能な計画は立てない。(時間は短め

・習い事や友達との遊び、スポーツをする時間を確保してメリハリをつける。

・高学年からは上記に加えて休憩時間もきちんと確保する。

 

特にピー君のようなADHD脳はフル回転なので、疲れやすい傾向があるので、休憩時間を取るようにしていました。その方が集中力が持続しやすいようです。

 

 

2.エビングハウス忘却曲線に沿って復習

「エビングハウスの忘却曲線」とは、学習した情報が時間の経過でどのように忘れられていくかを示す曲線のことです。

これに沿って復習のタイミングを設定することで、効果的に学習を進めることができます。

4年生では、通塾した次の日に復習→1週間後に復習、1ヶ月後に復習、と復習するタイミングを設定して、これもスケジュールに記入していました。

復習する内容はサピックスのテキストナンバーを入れれば(例:理No.4など)、ピー君もどれをやればいいかをわかるようにしていました。

 

3.課題を絞る(あれこれ手を出さない)

高学年になればなるほど他塾のテキストもやり出したり、サピックスのSSと早アカのNNを掛け持ちするなど、親の狂気も感極まり、Too muchになりがちです。

しかも、ほっとくと、ADHDの特性であれやこれやと同時に始めてしまい、4教科がいつまで経っても終わらない!ということも。

そこで、ADHDキッズ・ピー君には課題を絞るようにしていました。

そもそも、1つの塾から出される課題だけでも多いのです。

それよりも正確に課題を絞って徹底的に深掘りしてじっくりと解いてみたり、枝葉の知識を広げる方が学習効果も高くなります。

あとは、子どものセンス・オブ・ワンダーを広げるためにも、課題を機械式にこなすのではなく、「どうしてこうなるんだろう?」「なぜこんなところに?」といった問いを起こさせる余裕を意識して作ることが大事です。

 

 

4.スキマ時間を活用

高学年になると小学生もそこそこ忙しくなります。そこで、電車通塾する15分間や朝ごはんを待つ10分間など、日常にあるスキマ時間にできる小さな課題をストックしていました。社会や理科の知識暗記もの、計算、漢字の書き取りなど、少しの時間でできるものがおすすめです。

ADHDキッズは、長時間机に座って勉強するのは難しいものです。

むしろ、短い短い時間でやることを増やす方が効果的です。

 

5.いきなりクイズタイムをする

4のように決められたスキマ時間だけでなく、日常のちょっとした時など会話の中でいきなりクイズのように問うこともよくやっていました。(今思えば、変な親子ですが、塵も積もれば山となるということで・・・)

ちなみに、我が家がよくやっていたのは、歴史の年号や理科の元素記号でした。

 

6.子どもに講義をしてもらう

きちんと理解できているか、家で勉強しているのにテストの結果になかなか出ない時は、本当の意味で理解しきれていない可能性(問題自体をただ暗記してしる状態で、類題を出されると解けなくなる)があります。

そこで、私はピー君に塾で習ったことを講義形式で5分~10分程度で講義してもらっていました。他人に教えることで、学習内容を頭で整理し定着することができるので、親も本当に子どもが理解できたかを知ることができるのでおすすめです。(パパママの時間は少し取られますが、ずっと続くわけではないので・・・)

 

 

5.6年生は学校と塾の両立で難しいターンになりますが、そこでくじけないように4年生までのうちにしっかりと学習習慣をつければADHDキッズも中学受験は十分乗り越えられると思います。

 

いよいよ2024年の東京神奈川受験が始まりますね!

2024年組の受験生の皆さんのご武運をお祈りしています!