グループシンクについて | 幸福を実現するブログ

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グループ・シンクとは1972年に社会心理学者のアーヴィング・ジャニスが提唱した概念であり、
「集団で決めた事柄が大きな過ちにつながる。」
現象を指します。

一人で考えれば当然気づいたことが、集団で考えることによって見落とされる現象とも言われます。

何が指摘されるというと

①「過ちの修正をかけなかった。」

②「多くの警告的な情報を封殺していった。」

③「疑問を唱えることを自己抑制した。」

④「自分たちは絶対に大丈夫だと楽観的な幻想を持った。」

これらは、日本軍の研究による失敗の本質で指摘されていますが、ジャニスは、アメリカでの集団浅慮を分析しています。

どこにでもあるということですね。

【ジャニスの提唱した概念】
彼は米国大統領とその周囲のアドバイザーたちの集団を対象とし、後から考えると

①「なぜそんな決定をしてしまったのか。」

②「なぜその危険に気づかなかったのか。」

といった事例を研究しました。

具体的には、
「日本が真珠湾を攻撃する可能性を過小評価した(これは元々ルーズベルト隠謀であるが、現地司令官は気付いていなかった)。」
「各方面からの警告を無視してベトナム戦争へ深入りした。」
などがあります。

それらを検討した結果、ジャニスはグループ・シンクの症状とその症状がもたらす結果と対策を提唱しています。


まず、グループ・シンクには8つの症状があるとしました。

症状1:自分たちは絶対に大丈夫という楽観的な幻想

症状2:外部からの警告を軽視し、自分たちの前提を再考しようとしない

症状3:自分たちが正しいのは当然とし、倫理や道徳を無視する

症状4:外部の集団への偏見・軽視

症状5:異議をとなえることへの圧力

症状6:疑問をとなえることへの自己抑制

症状7:全員一致の幻想

症状8:集団の合意を覆す情報から目をつぶる


ジャニスは上記の8個の症状が、以下の8つの結果につながるとしました。

結果1:代替手段が十分に検討されない

結果2:目標が十分に吟味されない

結果3:決定した案が持つリスクが検討されない

結果4:初期に取り除かれた代替案が再考されない

結果5:情報収集が不十分

結果6:手元にある情報を偏見に基づいて分析する

結果7:うまくいかなかった時の二の矢、三の矢があらかじめ検討されない

結果8:最終的に成功確率が低下する


ジャニスはグループ・シンクを避けるための6つの対策を提唱しています。

対策1:リーダーはメンバーひとりひとりに批判的な目を持つ役割を割り振る

対策2:リーダーは自分の意見や予測を最初は言わないようにする

対策3:それぞれのメンバーはグループの意見について信頼できる外部の人の意見を求めるようにする

対策4:外部の専門家をグループの議論に加える

対策5:最低1名のメンバーが「常に反対する」役割を担う

対策6:リーダーは外部からの警告を検討する時間をあらかじめ確保する


グループ・シンク(集団浅慮)は、歴史において多くの過ちを生んでいます。

しかし、ジャニスが提唱したことを吟味すれば、集団浅慮はかなり確率で防げるのではないかと思います。

されど、一番危険なことは、集団で慢心して、集団浅慮に陥っているにもかかわらず、その状況が分からないことです。

そのグループ・シンクに陥ってる状態に気付き、修正をかけていくにはどうしたら良いでしょうか?

ジャニスの提唱したとおり対策はできますが、もう既にどっぷりはまってしまっている場合があります。

何をチェックすれば、その状態に気付くか難しいところですが、主観的に、
状況が実態より良いようなフリをすることは、最終的にほぼ確実に破滅に繋がる。
ことを知るべきです。

これは、光明思想とか、引き寄せの法則を否定するものではありませんが、客観的にとらえれば、
不都合な情報を封殺しても、問題自体外が消えるわけではない。」
ということです。

不都合な情報を封殺していないか?

それでいて、状況が実態より良いような「フリ」をしていないか?を点検することが大事です。

大きな組織において、ひとりひとりがとても優秀であるのに、なかなか、目標に達成しない若しくは足踏み状態であるならば、軽いグループ・シンクに陥ってるではないかと疑う必要があります。

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