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『他人の姿に見えているものは、他人ではなく自分自身であるということに、
かつて自分自身と同じものであったものが、
個性を得、経験を経、歴史を経て、違ったように現れているだけで、
これらはすべて自分自身の姿であったということに気が付かなければならないのである。』
「悟りの極致とは何か」という本の抜粋です。
人は皆、己心の魔と闘っています。
闘う相手が、実は己の姿であることが多いのです。
それにもかかわらず、姿を変えた己自身(相手)に悪の言葉を発してしまう現実があります。
そのようなときは、上記の至言を思い出し、まてよ、と想い留まることが大切です。
己心の魔があらわるときは、ある意味、心安らかに生きていない、心穏やかに生きていない、平和に生きていない、幸福に生きていないという状況を教えてくれているのです。
そういう状態でいるとき自体、自分の心が悟っていないということの証拠です。
人は、どうして悟れるのでしょうか?
それは、結局、自分自信の心を見つめ、心の中から、己を惑わす者を追い出すしかないです。
相手を呪って、あなたに得が少しでもあるなら、呪えば良いでしょう。
しかし、そんな得になるようなことは、微塵もないことに気付くでしょう。
相手を揶揄したとしても、何一つ得などないのです。
そうであるならば、積極的で明るい言霊で世界を満たした方がどれだけ良いかと思いませんか?
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