すべては縁によって生じ、縁によって滅ぶ。
何事も縁によって生じ、縁によって滅ぶ。
国も縁によって生じ、縁によって滅ぶ。
この世に常なるものはない。
苦しみの原因は縁によって生じる。
悟りへの功徳も縁によって生じる。
その苦しみの原因も縁によって、減じ滅びる。
悟りの功徳も縁によって、陳腐化し、縁によって移り変わる。
最高のものも、最低になり、最低なものも、縁によって、成長し、維持され、縁によって最高なものとなる。
だから身も心も、縁によって成り立ち、縁によって変わると言わざるを得ない。
国も興る縁をもって興り、滅ぶ縁をもって滅ぶ。
縁によって興り、縁によって滅ぶのだから、うつり変わりは避けられない。
ひとりで存在するものも、常にとどまるものもない。
すべてものは、縁によって生じ、縁によって滅ぶのは、道理であって仕方がない。
うつり変わり、常にとどまらないは永遠普遍の原理であって、これだけは変えられない。
今、日本という国は、数々の奇跡と努力の縁によって、興り繁栄した。
近代においては、その縁は網の目のようになり、均衡を保ち、どのように変わるかは、予断を許さない。
ほんの少しのよすがを、この国は必要としている。
種は蒔かれたが、それは春の種を蒔かれもしたが、冬の種も蒔かれた。
蒔かれた種の土が春のようであれば、春の種が感応し、春の芽が出る。
蒔かれた種の土が冬のようであれば、春の種は芽が出ず、冬の種が蒔かれていたら、冬の芽が出る。
近くで、花火の音がする。
日本という大輪の花は、どのような花を咲かせることになるのか。
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