これは、面の皮の厚さと腹黒の研究の本です。
源流は、「老子」、「韓非子」、「孫子」、「戦国策」にあるとされています。
中国の英雄は、厚黒学を身に付けているというのです。
ざっと見た感じでは、裏の学問で、教えられない成功の秘密なのではないかと思います。
私的には、忍と爆発の考え方がなるほどと思いました。
普段は忍の一時で、あるとき爆発的に厚黒を断行させることが面白いと思いました。
また、真逆と思われる「韓非子」の源流が「老子」に当たるとしています。
権謀術数の韓非子と無為自然の老子が同じとしています。
不思議と司馬遷の「史記」も同じ列伝に納められています。
老子の「『道』を体得したと人物は、国民を統治しようとするときには、謙虚な態度でへり下る。
国民を指導しようとするときには、自分は後ろに退いて、いっこうに指導者ぶらない。
だから上に座っていても、国民は重いと感じないし、先に立っていても、邪魔だとは感じない。
このように国民から喜んで迎えられるのは、才能や功績を競おうとしないからである。
だから、国民はおのずと帰服するのだ。」
厚黒学では、一見、暗愚の極みのように見えないでもないが、内にしたたかな権謀術数を秘めているのであるとしています。
当たっていることもあるし、当たっていないこともあると思います。
まぁ、私の結論として、結果そう見えるという学問なんかなと思いますね。
でも、項羽と劉邦の張良から学べとよく書いてあるので、参考にはなると思います。
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