アンナ・カレーニナを見ました。
アンナ・カレーニナという言葉の響きがまた、何か趣きがあります。
トルストイが書き、アンナ・カレーニナという響きが気になっただけで映画を見ました。
だから、原作は読んでません。
原作の物語を知らずに、映画を見てしまいました。
結果、わけがわからなかった・・・というのが感想です。
何で、こういう内容なのだろうか?と後から調べました。
あ~あ~、だからか~、ふ~ん、と納得した次第です。
帝政ロシアのアンナの時代は、本当に魅力的だなと思います。
暗いところはあるのだろうけど、私には、古き良き時代に見えます。
農奴の時代とも言われてますが、芸術の文化が花開いた時代ともいえるのではないかと思います。
社交界のシーンは、よく再現されて、細部にこだわりが見られ、ただ、美しいなと感じました。
映像美の追求は、素晴らしいと思います。
女性は美しく見え、女性の衣装も、美しく見られ、めくるめく世界というのは、このことをいうのだなと思います。
心理描写も、よく再現されていました。
ダンスシーンでの、アンナの心とキティの心の対比は、情熱と嫉妬の交錯をよく表していると思います。
リーヴョンという青年も出てくるのですが、アンナと絡みはまったくなく、この物語の3分の1を占めていました。
原作は、半分くらい占めているそうです。
アンナとリーヴョンの対比こそ、トルストイが知らせたかったこととアンナ・カレーニナを調べていると、よく解説されていました。
映画では、その辺がよく分からなく、うまく表現されているとはいえないというのが、正直な感想です。
アンナの自殺への持ってき方も、?がピョンと飛ぶ感がして、原作は知らないので、エッ、今、自殺したの?という感じでした。
原作は知らないので、今、自殺するほど苦悩してた?という感じです。
ただ、女性の気持ちが分からないだけかもしれませんが。
後、映像の移り変わりが、工夫を凝らしているところで、流れるようにシーンが変わるので、とても良いと思います。
また、舞台を意識した作りになっていますが、そこは映画なので、少し工夫を凝らし過ぎたかなと思いますね。
それにしても、アンナ役のキーラ・ナイトレイは良かった。
そこに尽きるかな・・・今回は。