28歳の時、



1年だけおばあちゃんと2人暮らししたことがある。



ケンカは1回だけ。



HELP!!を出したのが3回。



①あたしは、母屋から10mくらいの離れで寝起きしてた。ある雲がかかった暗い夜、母屋から離れに戻ろうと思って、庭を横切ってたら、「バサッ!!」と何かにぶち当たった。

「おばあちゃん助けて!!庭になんかおる!!」って母屋に引き返したら、おばあちゃんが玄関の明かりをつけて飛んできた。2人で恐る恐る見たら、

庭の中にある、大きなスイカズラの木が、老朽化して倒れてたんだ。その葉っぱの中に追突したの。怖かった~。



②ある夜、離れで寝てたら、窓からピカーッ!!その後ドドーン!!って部屋が揺れた。「おばあちゃん助けて!!地震!!」て母屋に走って、寝てるおばあちゃんを叩き起こしてうったえたら「地震?そがーなものなかったで?」と。怖くて母屋で寝たんだけど、翌朝ニュース見たら、隣町に隕石が落ちたと。怖かった~。



③ある夏の午後、母屋の仏間で昼寝してたら、耳にガサガサって音がしたから、飛び起きたら、

全長20cmくらいの細長い虫が。節足動物が大嫌いなあたしは「おばあちゃん助けて!!変な虫が!!」て叫んだら、おばあちゃんが走ってきて、うちわで虫をすくって、庭にポイッと。

おばあちゃんも見たことない虫(ナナフシだった)で「何じゃありゃ!?ばあちゃんも見たことないで!?カマキリの幽霊じゃな!!」。ほんと、デカいカマキリが日干しになったみたいなビジュアル。 怖かった〜。






そんなおばあちゃんも、今年の4月で100歳になった。実家は段差が激しいし、毎日おかんに怒鳴り散らされるから嫌だって、自らホームへ。



つかまってだけど、自分で歩けるし、食欲旺盛で、介助なく自力で普通にご飯食べてるし、時々送ってくれる塗り絵も、全然はみ出してなくて綺麗だ。



おばあちゃーん。

元気でまだまだ長生きしてねー。



お読みいただきありがとうございます。