子供の頃、庭で遊んでたら、



「キーッ!!」て音がした。



カエルが、まさに蛇に飲み込まれそうな瞬間。



おかんが棒を持って走ってきて、



蛇をガンガン叩いた。



それで蛇はカエルを離し、ヨロヨロと草むらに逃げて行った。



カエルもどこかに飛んで行った。



おかんが「あ〜よかった、間に合った!!」と言った。



その時あたしが思ったのは、



(あれが蛇の最後の食事だったかも知れないのに。お腹ペコペコで、やっとありついたご飯だったかも知れないのに)



と。



おかんに反論したら、キレて怖い思いするから言わなかったけど。



(カエルを助けるなら、カエルに食べられようとするハエだって助けなきゃおかしいやん)



まだ小学生だったあたし、そんなことを考えてたんだ。



ふと思い出しただけ。



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