かつて、愛してたものたち、



今は全部無くしてしまったものたちの記憶が、鮮明に蘇って、



涙が止まらない。



もう自分を責めたくないのに、



あたしのせいで全部失ってしまった。



その思いに囚われて、抜け出せない。



もう生きていたくないよ。



悲しい記憶ごと、自分を消し去ってしまいたい。



でも、猫を最後までみてあげたい。



元気で後10年は生きてて欲しい。



矛盾した思い。



身体が引き裂かれるようだ。



でも、以前しにたくてたまらなかった時よりはマシたんだと思う。



あの時は(猫ころしてあたしもしぬ)て思うくらい追い詰められてたから。



後10年。



そこまでは生きなきゃ。



まだ猫といたいもん。



記憶なんて、全部無くなればいいのに。