怖くて体重計に乗れない……



気分は沈みがちだけど、買い物に行ってきた。



大好きなキンモクセイの香り。



秋だなぁ。



紅葉はまだだけど、風が冷たい。



おばあちゃんに手紙かかなきゃと思って、下書きだけした。



季節のこと、健康に関すること諸々。



おばあちゃんには双極性障害って言ってない。



死にたいくらいつらい日があるとか書いても、心配かけるだけだし。



だから手紙はいつも「あたしと猫は元気です」から始まる。



元気じゃなくても「元気です」。



「近所の家の柿の木に、たくさん実がなってますね。秋を感じます」



食べ物の話は極力避けてるんだけど、これぐらい許してくれ。書くことがない。



こないだオンライン面会の時も、



「ここのご飯は美味しい物が出ない」て言ってた。



ケアマネさんそばにいるのに(笑)



もう3年くらいホームに入ってるんだけど、



いまだに食べ物への未練が。諦めがつかないらしい。



まぁそうだよね。食べるって快楽だもん。



食べ物の差し入れ厳禁てのがイタイなあ。



「大根の煮たのが食べたい」

「酢の物が食べたい」

「ご飯が美味しゅうない」



大根の煮物も出てこないって、いったい施設では何を食べてるんだ?!



たぶん、自分で食べられない人が多いから、



そっち寄りのメニューになってるのかもな。



薄味クタクタ、みたいな。



100歳のおばあちゃんが、1番元気っていうね…



長生きは表彰されたりしてるけど、いいことなのかな。



きっと、喜びも多いけど、悲しみや諦めもすごく多いと思う。



でもまだまだ自力で色々できるから、ありがたいっていつも書いてある。



家族としてもありがたいし、元気で長生きしてねって思うのに、



あたし自身は希死念慮背負ってるっていうね…



いつかTVで「100歳おめでとうございます!!」て、市長さんが表彰状持って行ってたけど、



当のおじいちゃんは、もう寝たきりでほぼ意識ない状態だった。



おめでとうなん?あの状態を祝福するのって正しいの?って、それ見て思ったんだ。



みんな笑顔でカメラに向いてたけど、おじいちゃんだけは目も開けられず、ゼーゼー言ってた。



長生きすればいいってことが大事なんじゃなく、



「元気で」長生きすることが大切なんじゃないかって。



なんだかな…



あ、おばあちゃんのこと100歳ってずっと思ってたけど、誕生日来年の4月で100歳だった。間違えてた。



今は99歳だった。



数日前、おかんの誕生日だったのを思い出して、



お馬鹿ちゃんなあたしは、電話をかけた。



「電話くれたのが何よりのプレゼントだわ。



それでねシナちゃん、送って欲しい本があるんだけど」



電話したことを後悔したわ。



ちなみに欲しいものは、フランダースの犬の絵本。



amazonで安かったから送ったけどさ〜。



要求されるとか、イラッとした。



電話がプレゼントじゃないのかよ。



したあたしがお馬鹿ちゃんなんだけど、誕生日が1人って寂しいやろなと、同情してしまった。



向こうも借金踏み倒したのに、よくお願い事できるな。



やっぱり変わってないんだな。



もう頼み事は聞かない。



話も聞かない。



わざわざ苦難に飛び込むという、愚かなことはしない。



あぁ、また話がそれた。



大好きなキンモクセイの香りに秋を感じました。



おしまい。



お読みいただきありがとうございます。