昔ね


長男が幼い頃、


トミカシリーズが大好きで。


車のおもちゃをたくさん持ってたから、


あたし、


2m×3mくらいの紙を作って、


道路や線路、公園や街を水彩で描いてね、


ミニカーで遊べるようにしたの。


そんな元気があったんだ。


長男も喜んでね、


たくさん2人で遊んでたんだ。


今はね、


長男、あたしがリビングに入ると、


子供部屋に逃げるんだ。


話しかけても、


無視か怒るかなんだ。


もうすぐ中学生。


卒業式も入学式も、


あたしは日程知らされてない。


ダンナに聞くのも怖い。


無視か、来るなって言われそうで。


寂しいな。


子供たちとは普通でいたかったな。


寂しいよ…









記憶が幸せであるほど、


今と引き比べて絶望に陥る。


幸せだった瞬間は、


長男は覚えてないのか。


悲しい。


涙がひさびさ流れている。


悲しい。