中学革命の失敗
新学期が始まり先ずは選挙がある
中学の生徒会会長選挙の選挙運動期間は
2週間だった
大学生は連日投石とジグザグのデモ行進と
火炎瓶と
警察機動隊は紺の制服で学生を殴り
放水していた頃だ
中学生と言えども学校に対する要求があり
要求があれば
立て看板と全学連革マル書体で
書くものだと思い込み
学校は大騒ぎになった
会長に立候補した男は何時の間にやらヘルメットを被り
タオルで顔を隠し
ゲバ棒を持って看板の前に毎日朝早くから立ち
シンパの応援も日増しに増えた
横柄な教師の授業をボイコットとする為に
バリケードが何度も築かれ
ジャージ姿の機動隊によってそれらは崩され
中学校の中に革命の起こる事を信じ
子供らは夢中になった
学校への要求の殆どは校則の改案を認めること
長髪を認めろとか男女交際を認めろとか
子供にしか大事では無い事であった
今思うと不思議だが
その間も教師は選挙運動を邪魔もせず
連日のドンチャン騒ぎに付き合っていた
選挙は学校の講堂で
整然と行われ開票がすんだ
幾人かの候補者の中でダントツで当選したのは
当然ゲバ棒だ
その後起こった事は
革命のトウシュはサッサト学校側に寝返り
革命は起きず
投票した皆もあっさり諦め
生徒手帳の校則は刷り直されず
フツウの中学になってしまった
何も起こらなかったがあれ程遊んだ事はそれ以後無い
2週間の騒ぎを見ながら職員室の中でどんな会話があったのだろう