餌、ジャンク、即席 2
餌、ジャンク、即席
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餌とジャンクのつなぎの食材は、ラーメンがいい、ラーメン屋には行かず、湯を沸かせばそれで住む奴に限る。
昭和30年代に登場した、明星即席ラーメン以来、簡単で、どうでも良くて、考える必要の無い即席麺だけは、いくつになってもファンなのだ。
日本のそれは、妙に進歩して高級志向になって、本来のいい加減さが喪われてしまって、どうもいけません。
手間をかけたり味の質には一切拘ってはいけない。
有れば良いと言うのが基本です。
即席麺が上質になると言う事は逆に言うと、普段の食生活が地に堕ちかかっていると言う事なのだから、余りいい事ではないのです。
タイの即席麺は殆ど、どんぶりに入れてお湯を入れて蓋して、ほっとく式なので、基本どおりで、大好きなのです。 調理した物を食べるのではなく、ふやけた物を食するのです。
最大手のタイランドフード社は、ママーという商票でかなりの種類を販売している。
タイ語でママーと言えば即席麺を意味するくらい市場を我物顔なのだ、どんどん次々色々の味を商品開発する中に、カウソイ味と言うのが出た。
此れは、北の方のカレー味のラーメンと思っていただきたい。
料理店で頼めば上に具がワンサと乗っている。
薄っすらカレー味のそれに私は大喜び、うちでカウソイがいけるぞ!
お湯さして待つだけのカウソイだ。
ママーカウソイ買占めだー。
食べる事事態がメンドクサイ私にとって違う味が提供されるだけで、気分が変わると言うものだった。
しかしこの世はママならず。
カウソイは異例の不調商品で、売れなかったのだ。
そんな筈が無いほど美味しかったのに、、、。
そして、程なくお店の棚から消えていってしまった。
ママー始まって以来では無いだろうか、新商品を生産からはずすだなんて。
私は餌とジャンックと即席麺だけで生きて来た訳ではないが、兎に角好きな物であるという事だけは認めるのです。
昔から食べるものには拘らないから、只の燃料位にしか考えていないから、人が食する物ならば、自分に手間が掛からないのであるなら、懐石でもフルコースでも、どこかのエスニックでもジャンクでも即席麺でも、何でもいいし、どうでもいいのだ。 タイに来てからは、昆虫、水生昆虫、蛇、ねずみ、カブトガニ、随分変わった物も食料のナカマになった。
材料を揃えて時間を掛けて料理することもするが、凝った気持ちでそうなると作ることに時間が掛けられ、肝心の食べる事が更に面倒だし、後の片付けも全部棄てたくなるほど面倒なのだ。
だから私にとって一番の理想は、テーブルに着くだけで、簡単にいけるかどうかという事だけだ。
即ち書いてそのまま読んで字の如し、即席なのです。