1000年続く祭礼・おんべ鯛奉納祭に使われてきた「太一」ののぼり | 日常生活とのぼり旗

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## 神社とのぼりの関係

 

のぼりといえばお店で販促・集客に使われるイメージがありますが、いざ町でのぼりを探してみると、神社やお寺にものぼりが立っているのがわかります。

 

ほとんどが赤地に白い文字、白地に黒い文字などシンプルなデザインで、神社の名前などが書かれていますが、これはもちろん集客を目的としたものではありません。

 

神社の運営は、基本的に血族やその地域に居住する氏子の人々によって支えられており、のぼりは氏子たちによる奉納品として神社に納められます。

また、神社側からも氏子たちから援助を受けたことの恩を証明する方法として、のぼり旗を掲げることがあります。

神社ののぼりは、神社とそれを支える人々の結びつきの象徴なのです。

 

## おんべ鯛奉納祭と太一ののぼり

 

そんな神社とのぼりの関係性を象徴するようなのぼりが、1000年以上の歴史を持つと言われている「おんべ鯛奉納祭」という祭礼に使われる、「太一」と書かれたのぼりです。

 

おんべ鯛奉納祭は、愛知県知多郡南知多町にある篠島で代々行われている、篠島の良質な鯛を塩漬けにしたものを伊勢神宮に奉納する祭礼。

かつて、天照大神を伊勢神宮に祀った倭姫命が篠島に立ち寄った際、篠島の鯛を気に入り、伊勢神宮に奉納するよう指示したことがきっかけではじまったと言われています。

 

参考:おんべ鯛奉納祭|篠島の祭礼(http://www.shinojima-matsuri.jp/october.html)

 

篠島から伊勢神宮へ鯛を奉納する際には、「太一御用旗」と呼ばれるのぼりを掲げた船団が伊勢神宮を訪れ、鯛を納めます。

 

## 太一の意味と役割

 

「太一御用旗」の「太一」は、伊勢神宮の主祭神である天照大神を表しているのだそうです。

したがって、「太一御用」は天照大神の用=天照大神のお遣い、という意味。

神様からのお遣い事を頼まれており、その役目を果たしに来た、ということを周囲の人々や神様に伝えるために、昔から今まで、太一ののぼりはずっとはためき続けているのです。

 

太一ののぼりを見ると、篠島の人々は自分たちと伊勢神宮に深い結びつきを感じると言います。

神社にまつわるのぼりは、このように古くからずっと、神様と私たちを結び続けているのです。