こんにちは!ポケットフォルダー印刷通販専門店 ADFile(アドファイル)です。
印刷物を発注する際に、いつもと少し違った印象を与えたい。
用紙を変えることで印刷物の質感を変えることもできるけど、高級紙はちょっと割高で予算内では難しい。
通常のプロセスカラー(CMYK)だと限界があるし、特色をプラスで使うと・・・など、伝えたい内容と予算で悩まれる方も多いと思います。
そこで検討したいのが「表面加工」です。
印刷した用紙に光沢感や凹凸感を加える加工もあり、少し違った印刷物を作りたい方にはぴったりです。
印刷における表面加工には、いろいろな種類があるので
「どんな表面加工を選べばいいかわからない」
「一味違ったインパクトのある加工がしたい」
「ニス加工って何?」
などのお問い合わせをいただきます。
今回は販促物に彩りを加える表面加工について、それぞれの加工の特徴などをご紹介しますので、印刷する際の参考にしていただければ幸いです。
表面加工とは
「表面加工」とは、印刷した紙の表面にニスや光沢材、フィルムなどで表面をコーティングする加工や表面の質感を変化させて、印刷物の見栄えや強度を上げる加工のことを指します。
金箔や銀箔を圧着させることで、印刷物自体にインパクトを与えたり、高級感を演出したりするものもあります。
印刷面の保護機能としては、インクがすれて色移りしたり汚れたりするのを防ぐ以外にも、コーティングするフィルムの種類によっては、耐水性を高めたり、紙の強度を上げる効果があります。
さらに特殊なインクを使用すれば、抗菌効果や紫外線への耐性を付与することも可能です。
デザイン的な効果としては、つやを出したり、逆につやを消してマットにして、印刷面の美しさを引き出すことができます。
また、局所的なホログラムや箔押しで彩りや高級感を加えたり、圧力を加えた印刷で表面に凹凸をつけることによって、視覚効果や触感を変えたりすることも可能です。
印刷のみでは得られない、機能性や印刷面の保護を強化したり、デザインの付加価値を高める加工方法が表面加工です。
表面加工の種類
表面加工には多くの種類があり、大きく分けると、印刷物にニスを塗布する加工、金属板やフィルムを転写する加工、フィルムを貼る加工、耐水性を高める加工、印刷物に圧をかけるエンボス・箔押し加工などに分けられます。
これからご紹介する表面加工は弊社で実際にご注文をいただき、製作したものとなります。
PP貼り加工
PPとはポリプロピレンの略で、印刷物の表面に薄いフィルムを圧着して貼り合わせる表面加工のことをいいます。
フィルムの種類や厚みを変えることで耐久性、耐熱性、防湿性など保護機能を強化することができます。
ラミネート加工技術のひとつで、耐水性や耐久性に優れていることから、特に、本、パンフレット、パッケージ、ラベルなど、見た目や耐久性が重要な製品でよく用いられます。
また、PPフィルムは透明性が高く、印刷した紙面の色やデザインを活かすことができます。
この加工により、製品は鮮やかで質感のある見た目を持ち、さらに長期間にわたってその状態を維持することが可能です。
光沢のあるツルツルとしたコーティングの「グロスPP加工」と光沢を抑えたサラサラとしたコーティングの「マットPP加工」があります。
グロスは「ツヤ」という意味で、名前の通り表面がツヤのある仕上がりになるのが特徴で、マットは「ツヤ消し」という意味で、落ち着いた高級感のある仕上がりが特徴です。
加工することで印刷面の平滑度が変わるため、加工前後で発色が異なることが挙げられますが、色校正をすることで調整することが可能です。
ニス加工
印刷物の表面にニスをコーティングすることで、印刷物の表面を保護する目的でよく使われる表面加工です。
ニスには表面に光沢を与えるグロスニス、光沢を抑えたマットニスがあります。
強調したい部分だけにニスを引くなど、スポットでの加工も可能であることから、多くの印刷物に使われています。
ラミネート加工やプレスコートと比べると、光沢感や耐久性の面では劣りますが、紙の質感をさほど損なわずに加工できるというメリットがあります。
PP貼り加工はそのままリサイクルできないのに対して、ニス加工は印刷用紙と加工を分離する必要がなく、印刷物をそのままリサイクルできる環境にやさしい印刷物です。
ニスの注意点は、PP貼り加工ほどのコーティング力がないことです。
印刷物のこすれや剥がれによる影響を防ぐにはもってこいの加工ですが、しっかりとした耐久性を求める場合はPP貼り加工を選ぶことをお勧めいたします。
箔押し加工
箔押し加工とは、凹凸のある金属製の版を使用して熱と圧をかけることで、紙の上に接着剤のついた箔を重ねて転写する加工方法です。
箔押しの最大の特徴は、箔の種類によって金や銀などメタリック感を表現できることです。
箔の種類もさまざまで、メタリック、顔料の箔やホログラム、パール箔や透明箔など、バリエーションも豊富です。
化粧品や高級ギフト箱などのパッケージに箔押しが使われていますが、他の加工にはない高級感を出すことができます。
箔押しを使うデザインは基本的にシンプルなものが多く見られます。
光沢のないマットな用紙にロゴマークなどの重要なワンポイントだけを箔押し加工で入れるとよりおしゃれ感がアップします。
箔の面積が広くなると転写する際に空気が入ってムラや穴ができたり、箔を定着させる圧力が強くなり、きれいに仕上がらない可能性があるので、小さな面積で加工するのがおすすめです。
UV厚盛り加工
UV厚盛り加工とは、シルク印刷の目の粗い版を使用して、分厚く印刷した透明ニスにUV(紫外線)を照射して一瞬で硬化・定着させる表面加工です。
シルク厚盛印刷とは、メッシュ状の版を使用しインキの盛り上がりを利用して立体感を持たせる印刷方法を指しますが、擬似シルク印刷は目立たせたい部分にインキを厚く盛ることで、盛り上がった部分を強調するという仕組みです。
デザインの一部が透明の光沢があって盛り上がっているのが特徴で、凹凸を生かしたリアリティのある質感が表現できるので、触れることで視角だけでなく五感に訴えかける表現が魅力です。
PPフィルムのようなプラスチック系素材にも加工が可能で、本の表紙などでよく見かける加工です。
エンボス・デボス加工
エンボス加工は、表面に彫刻を施した凹版と凸版の金型の間に紙を通し、圧を加えて模様を立体的に浮き上がらせる加工技術です。
エンボス加工には、圧力を加えて柄や文字を浮き上がらせる通常のエンボス加工と、インキを厚く載せることで盛り上げる方法(疑似エンボス加工)があります。
どちらを選ぶかはケースバイケースですが、通常のエンボス加工は素材が限定されます。特殊なインキを厚く盛る擬似エンボス加工はどのような素材にも対応しています。
デボス加工は、「空押し」とも呼ばれ、表面の文字や絵柄をへこませて陰影をつける表面加工のことです。
デボス加工は文字や絵柄をへこませて立体感を作るため、上品で高級感のある仕上がりになります。
視覚だけではなく、触覚にも訴えられる人気の表面加工です。
紋様に物理的な奥行きができ立体的なデザインとなるため、格調高い特別感が出せるほか、紙そのものに凹凸があるため視覚障害をもつ方が触読しやすく、点字や触察の加工としても用いられます。
表面加工のメリット
・印刷物がより目立つようになる
表面に光沢を与えるニス加工やPP貼り加工は「高級感」、文字やイラストを際立たせるエンボス・デボス加工は「迫力」を持たせることが可能です。
表面加工をしていない印刷物と比べると、同じ用紙を使っていてもその違いを感じることができると思います。
人目に付きやすいため宣伝や販促といった効果も期待できます。
・耐久性の向上
ニス加工やPP貼り加工は光沢を与えるだけでなく、表面をニスやフィルムで覆うため印刷面を汚れから守る効果があります。
手に取ることの多い印刷物であれば、表面加工をしておくことで、見た目の良さだけでなく保護という面でも役に立ちます。
1-2 表面加工のデメリット
・加工できない用紙もある
幅広く対応できる表面加工ですが、すべての用紙に加工可能というわけではありません。
例として、PP貼り加工は熱によってフィルムを圧着させるので、薄い用紙を用いると、よれやしわになってしまい加工ができないことがあります。
他にも、用紙に凹凸の立体感を与えるエンボス・デボス加工も、用紙の質や素材によっては加工が難しく、思うような効果が得られないこともあります。
・費用、日数がかかる
通常の印刷工程に追加で加工を施すので、費用や日数が追加でかかります。
加工に適していない紙を使用すると、思っていた仕上がりにならないだけでなく、さらにコストと日数がかかってしまいます。
まとめ
今回は表面加工についてご紹介いたしました。
ツヤを出すだけでもさまざまな選択肢があり、部分的に質感を加えるか、それとも耐久性を加えるかなど、デザイン面や機能面にこだわるかによっても異なります。
表面加工は印刷物自体の性能や見た目を向上させる工程です。
多くの方にその魅力を体感していただきたいと思います。
表面加工の種類、コストや納期についてご質問やご要望などがございましたら、お気軽に顧客センター(050-5840-0250/info@adfile.jp)までお問い合わせください。
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