こんにちは!ポケットフォルダー印刷通販専門店 アドファイルです。
印刷して出来上がった印刷物を確認したときに、「黒塗りのはずが、他の色やデザインが透けてみえる」「何だか黒の色合いがおかしい気がする」といった違和感を持ったことはないでしょうか。
黒色といっても、印刷をするときの黒色にはいろいろな黒色があります。画面上では同じように見える黒色ですが、印刷をすると全然違う黒色になります。
今回はそんな印刷の黒色についてご紹介します。
●スミベタ(K100%)
印刷の色調表現は「CMYK」というカラーデータを用いて行われますが、スミベタ(K100%)とは、K(黒インク)100%で表現される黒色のことです。文字や細かい線などを印刷するときに適していますが、広範囲の塗りつぶしにはあまり適していません。1色印刷の商品の場合は、グレースケール(モノクロ)しか表現できません。スミベタは、K(黒インク)1色のみで印刷されるため、広範囲にわたってベタ面として使用すると、「ピンホール(白抜け)」が発生しやすくなります。
【印刷のピンホール】についての解説は
こちら印刷のピンホールでご確認くださいませ。
●リッチブラック(C30%・M30%・Y30%・K100%)
CMYKカラーでデータを作成する際、4色で作成した黒色を「リッチブラック」といいます。一般的にはスミベタよりもリッチブラックの方が、K100(モノクロ100%)より深みのある濃い黒色で印刷され、美しくしっとりした締まりのある黒色に仕上がります。
濃い目のスミベタを表現するデザインなどに適していて、文字などに使用すると版ズレで文字が読みにくくなる可能性があります。なので文字や細かい線などにはオススメできません。
弊社でのリッチブラックの推奨値は、K100%にCMYをそれぞれ30%程度プラスしたリッチブラックを推奨しております。
●4色ベタ(CMYK 各100%)
CMYKの4色の濃度を、すべて100%で作成した黒色が「4色ベタ」です。比率で表しても「C:100% M:100% Y:100% K:100%」となり、「リッチブラック」よりもさらに深く濃い黒色になります。
しかし、インクを大量に使用するため、印刷して重ねた紙同士がくっついたり、乾きが悪くなったりするデメリットがあります。また、黒が濃すぎて用紙の裏面に映って見えてしまうことも少なくないため、弊社では使用しない黒色です。
4色ベタで指定された入稿データの場合は、弊社からお客様に修正をお願いしております。基本的に、CMYKのインク量が合計250%を超えると「印刷には適さない」と判断されてしまいます。黒をできるだけ濃く見せたい場合であってもできるだけ4色ベタは指定せず、インク量の合計を考えながら黒の表現を考えることが必要です。
●オーバープリントについて
オーバープリントとは、色を「重ねて印刷」することです。オーバープリントは、「ノセ(スミノセ)」とも呼ばれています。オーバープリントをすると、前面のカラーが背面のカラーに重ね合わされますが、白いオブジェクトの場合はパソコンのプレビュー上では見えていても実際に印刷されるとオブジェクトが消えてしまうことがあります。また画面上で確認している色味と印刷した際の色味は異なることがあります。
K100%のオブジェクトは、下記の[例1]や[例2]のように自動的にオーバープリント処理がされます。下に配置しているカラーの上にK100%を重ねて印刷するので、前面にある色と背面にある色が混ざり、背景が透けてしまうような現象が起こります。オーバープリントされないようにする場合は、K100%に別の色(シアン1%など)を加えてK100%(C0% M0% Y0%)の状態を回避する必要があります。
●おわりに
今回は、印刷で使ういろいろな黒色、「スミベタ」「リッチブラック」「4色ベタ」についてご紹介しました。
印刷物において最も重要な色と言える黒色をうまく印刷で使えるように、黒色のメリットとデメリットを踏まえ、適した使い方で入稿データを作成するヒントにしていただければ幸いです。
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